【BMWとポルシェを超える評価】スープラ vs BMW M2 vs 718ケイマン比較試乗 前編

公開 : 2020.08.08 11:50  更新 : 2021.03.05 18:45

ポルシェも霞むスープラの存在感

見る角度では視覚的ににぎやかだし、ボンネットやドアのエアインテークはフェイク。それでも、他車とは一線を画すデザインだと思う。

ポルシェの鮮やかなマイアミ・ブルーのボディには、ドアのボトムラインにケイマンTであることを主張するストライプが入る。単体で見れば鮮烈なルックスだが、純白のスープラの隣では霞んでしまう。

トヨタGRスープラ・プロ(英国仕様)
トヨタGRスープラ・プロ(英国仕様)

BMW M2のワイドなフェンダーにもそそられるし、低く構えたスタンスはカッコ良い。しかし、艷やかなクーペの2台に並ぶと、BMWの3ボックス・ボディが強調されてしまう。

スープラの長いドアを開くと、スポーツカーらしい空間が迎えてくれる。前方も後方も、視界はやや切り取られている感じがする。パノラマ・ビジョンと呼べるポルシェや、着座位置の高めなBMWほど良くはない。

しかしスープラは、体にフィットするように低い。背の高いトランスミッション・トンネルと、高い位置のサイドウインドウに包まれた感じがする。ケイマンと同様に、背もたれが倒れ気味の運転姿勢だ。

車内の操作系はBMW由来だが、トヨタとも相性は良く、操作しやすい。インフォテインメント・システムは、ベースがBMW製の直感的で扱いやすいiドライブ・システムだから、喜ぶドライバーも多いだろう。

一方でBMW M2の方が、インテリアの高級感は上。ケイマンに並ぶ、ワンランク上の雰囲気がある。実用性もケイマンと並んで良い。

驚くほどしなやかな乗り心地

M2はカップホルダーが数箇所に用意され、グローブボックスも広い。ドアには小物入れもあり、トランクは290Lある。ハッチバックよりは小さいが、充分な大きさといって良いだろう。

ケイマンは車内に小物を置ける場所が少ないものの、前後を合わせればBMWより広い荷室空間がある。荷物の量や同乗できる人数を優先するなら、4シーターのM2が最有力。かといって、残りの2台も充分に日常利用できるはずだ。

トヨタGRスープラ・プロ(英国仕様)
トヨタGRスープラ・プロ(英国仕様)

初めに運転したのはスープラ。まっさきに、路面の不規則な起伏にも見事に対処する、しなやかな乗り心地に驚かされた。強めの突き上げにはゴツゴツ感が残るものの、足がより引き締まったBMWと比べると、スープラは高級サルーンのように滑らかだ。

ポルシェは、比較すれば硬いものの、見事に味付けされたアダプディブ・ダンパーが鋭い入力をなだめてくれる。3台ともに、足まわりへ極端な性格付けはされていない。

南ウェールズ州に長く伸びる道で、一番心地良い乗り心地だったのは、トヨタ・スープラ。ギア比は高く、112km/hでの回転数は1800rpmほど。ロードノイズは少々大きすぎると感じたけれど。

もちろんスープラは、その気になれば熱く運転もできる。BMW製のB58型と呼ばれる直列6気筒ユニットは、50.7kg-mの最大トルクを1600rpmから生み出す。たくましいトルクが、スープラに驚くほどの柔軟性を与えている。

この続きは中編にて。

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