【ついに試乗】ランドローバー・ディフェンダー ラダーフレーム捨てた! オンロード/オフロードの実力を試す 後編

公開 : 2020.08.28 11:50  更新 : 2021.10.13 15:58

500万円切りで現実感アップ

デザインは先代ディフェンダーの特徴をくみ取りつつ、モダンに刷新。走りの面でもオフロード方向に少し、オンロード方向には大きく進歩している。

生産はこのクルマのために誕生したスロバキア工場でおこなわれているが、今回試乗した初期モデルでもクオリティはとても高かった。

そんな優等生すぎる新型ディフェンダーが、マニアのみならずこれまでランドローバーに関心がなかった層にまで注目されている理由の1つが価格だと思う。

90のスタートプライスは499万円。全車エアサス装備の110でも589万円からという現実的な設定なのである。

ディフェンダーは軍用車としても用いられたことがあるタフな経歴からメルセデスのGクラスと比べられることも多い。

だがプレミアムの極みでもあるアチラは安くても1237万円からと比べるべくもない。

現実的なライバルは価格帯が似ているジープラングラーだけかもしれない。

とはいえどちらも熱烈なファンに支えられているので、比較買いではなく指名買いがほとんどだと思う。

とりあえず新型ディフェンダーは世界的に注文が殺到しているらしい。ちなみに90は来年春ごろ上陸と噂される。

シンプルであることを是とするディフェンダーだけに、こちらも大いに気になる1台だ。

記事に関わった人々

  • 吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 田村翔

    Sho Tamura

    1990年生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、2013〜2020年までアフロスポーツのメンバーとして活動。2020年よりフリーに転向。光と影を生かしながらレーシングカーやアスリートの「美」と、報道的かつ芸術性を追求した表現を目指し、モータースポーツと国内外のスポーツ競技を撮影する。日本レース写真家協会(JRPA)会員/日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。

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