【どれが最強?】アウディeトロン・スポーツバック日本発売 EVのプレミアムSUV、ライバルとスペック比較

公開 : 2020.10.12 11:20  更新 : 2021.10.11 13:50

9月に日本発売されたアウディのEV「eトロン・スポーツバック」。同じクラスには、ベンツEQC、ジャガーIペイス、テスラ・モデルXが存在します。この4台、スペックを10の項目で比較してみましょう。

予算 1000万円オーバー

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)

アウディにとって日本市場で初となる100%電気自動車の「eトロン・スポーツバック」が発売された。

今年になって各社から続々と電気自動車(EV)が登場しているが、アウディの参入によりEVのプレミアムSUVクラスが一躍注目される存在となった。

アウディeトロン・スポーツバック
アウディeトロン・スポーツバック    上野和秀

そこでアウディeトロン・スポーツバックの直接的なライバルとなるメルセデス・ベンツEQCジャガーIペイス、そしてテスラモデルXを、10の項目ごとに比較してみた。

改めてこの4台を見直してみると、奇しくも4台ともクーペ・タイプで、オフロード志向ではなく都会志向となるラージ・クロスオーバーSUVクラスの傾向を見事に表していた。

なお、安全運転支援装備は、4モデルで大きな差がないため比較項目には加えていない。

ボディサイズ

どんなクルマでも、検討する際にボディサイズは重要な要素になる。

ここでは全長×全幅×全高にくわえ、ホイールベースもピックアップしてみた。

低く構えたクーペライクなフォルムがジャガーIペイスの特徴。4台のなかで最も小さいが、ホイールベースは最長。
低く構えたクーペライクなフォルムがジャガーIペイスの特徴。4台のなかで最も小さいが、ホイールベースは最長。    花村英典

ジャガーが車幅も含めて最もコンパクトだが、ホイールベースは最も長い。

テスラは唯一の5m超えとなり、車幅も2mに迫る。

アウディeトロン・スポーツバック:4900×1935×1615mm(ホイールベース:2930mm)
メルセデス・ベンツEQC 400 4マティック:4770×1925×1625mm (2875mm)
ジャガーIペイス:4695×1895×1565mm(2990mm)
テスラ・モデルX:5037×1999×1684mm(2965mm)

車両重量

大きくてかさむバッテリーを備えるEVは、どうしても重くなってしまう。

しかし、それぞれ近似内燃モデルに比べ1~2割増に抑えられている。

アウディeトロン・スポーツバックの内装
アウディeトロン・スポーツバックの内装    上野和秀

車重的にはコンパクトなジャガーが最も軽く、最も重いテスラのパフォーマンス仕様に対し342kgものアドバンテージを得ている。

アウディeトロン・スポーツバック:2560kg
メルセデス・ベンツEQC 400 4マティック:2495~2500kg
ジャガーIペイス:2230~2240kg
テスラ・モデルX:2533kg(ロングレンジ)/2572kg(パフォーマンス)

最高出力

今回取り上げた4モデルは、すべて2モーター式のAWDとなる。

ここでは前後のモーターの出力を合計したシステム最高出力を記してみた。

比較する4台のなかでは、唯一EV専業メーカーのテスラ。そのパフォーマンスは飛び抜けている。
比較する4台のなかでは、唯一EV専業メーカーのテスラ。そのパフォーマンスは飛び抜けている。    AUTOCAR編集部

テスラは航続距離重視の「ロングレンジ」と、性能重視の「パフォーマンス」の2タイプが用意されている。

アウディeトロン・スポーツバック:360ps(ブースト時:408ps)
メルセデス・ベンツEQC 400 4マティック:408ps
ジャガーIペイス:400ps
テスラ・モデルX:476ps(ロングレンジ)/836ps(パフォーマンス)

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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