【5か月だけの豪華仕様】シトロエン2CV AZAMエキスポート ルノーR4に対抗 前編

公開 : 2020.10.25 07:20  更新 : 2020.12.08 08:40

ディアーヌと2CVのコンビ体制

ところが、市民の反応は少し違った。多少の価格上昇にもめげず、根強いファンが2CVの売上を支えた。1967年、アミ6を除くシトロエン2CVシリーズは、20万1679台が売れている。

一方、ルノーR4の売れ行きは、それを超える勢いがあった。同じ1967年に、32万1079台を販売した。

シトロエン2CV AZAMエキスポート(欧州仕様)
シトロエン2CV AZAMエキスポート(欧州仕様)

流れを見ていたシトロエンは、1967年8月にAZAMエキスポートの販売を短期間で終了。2CVの後継モデルとして、1967年秋にディアーヌを発表する。

ハッチバックのディアーヌは、基本的に古いメカニズムに新しいボディを乗せたようなクルマだった。1968年、602ccエンジン版を追加し、2CVに対する市場の要望に回答。一時的にディアーヌは、2CVの倍の台数が売れる人気を獲得した。

ところが1970年2月になると、2CV 6として602ccエンジンが選べるようになり、再び2CVの人気が回復。2CVとディアーヌという、風変わりな2台体制がシトロエンに生まれる。そしてしばらく、そのコンビは続く。

2CV 6では、AZAMに含まれていた装備の一部も採用。排気量の拡大で、現代的な扱いやさを獲得していたことも売上に貢献した。

小さな602ccエンジンは、大きな存在になった。最高出力は29psで、AZAMの18psから比べれば、58%ものパワーアップを達成。AZAMには難しかった、低コストで済んだ2CVの販売向上策になったといえる。

この続きは後編にて。