【マイチェンの変更点は?】ホンダ・オデッセイ改良新型、デザイン刷新 価格/発売日は? 触れずに開くスライドドアも

公開 : 2020.11.05 11:30  更新 : 2021.10.11 09:36

「ホンダ・オデッセイ」のマイナーチェンジ型が発表。すっかり顔立ちが変わりました。グレードはアブソルート系に一本化。触れずに開くスライドドア、足先の動きで開くテールゲートなど、気になる装備もレポートします。

はじめに 2020年のマイナーチェンジとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)、ホンダ

11月5日。ホンダはオデッセイをマイナーチェンジして、6日に発売すると発表した。

1994年に登場した初代オデッセイは、現在まで続くミニバン・ブームのパイオニア的な存在だ。

改良新型オデッセイ。ノーズを最大7cm高くすることで、これまでよりも堂々とした顔立ちに生まれ変わった。
改良新型オデッセイ。ノーズを最大7cm高くすることで、これまでよりも堂々とした顔立ちに生まれ変わった。    ホンダ

クラス的には、ラージクラスと呼ばれるアルファード/ヴェルファイアエルグランドよりはひとまわり小さく、ミドルクラスと呼ばれるヴォクシー/ノアセレナよりはひとまわり大きい、独自のポジションを確立している。

初代オデッセイのヒットから、日本中にミニバンが広まって行ったといっても過言ではないだろう。

現行型は2013年に発売された5代目だが、それまでに低床化や低い車高など、さまざまなアプローチがなされてきた。また、4代目まではリアサイド・ドアは乗用車的なスイングドアを採用していたが、現行型からスライド式となっている。

初代から現行型まで、オデッセイがつねに意識してきたのは、ユーティリティ性能と乗用性能の両立だ。

ミニバンだからといって実用性ばかりを重視せず、走りの楽しさも忘れないという、ホンダらしい考えである。デビュー以来7年というロングセラーになりつつあるオデッセイだが、今回のマイナーチェンジでどう変わったのか、その概略を紹介していこう。

改良新型オデッセイ 外観

マイナーチェンジされたオデッセイの外寸は、全長4855×全幅1820×全高1695mm(2WD)。ホイールベースは2900mm。従来型より全長がわずかに長くなっているが、他はほとんど変わらない。

一般的に「マイナーチェンジ」では、グリルやバンパーなど、あまりコストをかけずに変更できる樹脂系パーツのデザインを作り替えることはあっても、ボディパネルやランプ類(開発費は億単位になることもあるという)まで変更することは少ない。

オデッセイe:HEVアブソルートEX(ブレミアムスパークルブラック・パール)
オデッセイe:HEVアブソルートEX(ブレミアムスパークルブラック・パール)    上野和秀

だが、今回のオデッセイは前後バンパーやグリルはもちろん、エンジンフード、フェンダー、ランプ類、テールゲートなど、かなり多くのパーツを新しいデザインとしている。

「スタイリッシュ・プレミアム」をキーワードにしたエクステリアでは、大型化されたグリル、薄型のフルLEDヘッドランプ、厚みのあるフードなどによって、従来のスタイリングはそのままに、より力強さを感じるフロントフェイスへと進化している。

リア・コンビランプもソリッドで立体的なものを採用し、メッキ加飾を施して、よりワイドでシャープなフォルムが際立つようなデザインに。

また前後のウインカーは、車両の内側から外側に流れるように点灯するシーケンシャル・ターンシグナルランプを標準装備して、先進的なイメージと優れた視認性を両立している。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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