【疑問点も】新型ノート発表 旧型ノートeパワー元オーナーが見る よかったところ 残念なところ

公開 : 2020.11.25 05:50  更新 : 2021.10.13 12:18

新型ノート発表され、注目をあつめています。この記事では、旧型ノートeパワーの元オーナーが見る、新型のよかったところ/残念なところをお伝えします。

ノート、8年ぶりのモデルチェンジ

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

今やすっかり日産の屋台骨を支えるモデルへと昇華したノートの新型モデルが発表となった。

先代型が登場したのは2012年9月のことだから、なんと8年振りのフルモデルチェンジということになる。

日産ノート(2020年型)のヘッドライト周辺。先代型が登場したのは2012年9月、なんと8年振りのフルモデルチェンジということになる。
日産ノート(2020年型)のヘッドライト周辺。先代型が登場したのは2012年9月、なんと8年振りのフルモデルチェンジということになる。    神村 聖

そもそも先代ノートは、マーチ並みの価格帯ながらミドルクラスセダンに匹敵する広い後席を持ったお買い得なコンパクトカーといったキャラクターだった。

悪いクルマではないものの爆発的な人気となるにはやや弱い、というモデルだった。

しかし、2016年11月に行われたビッグマイナーチェンジで「eパワー」と呼ばれる、エンジンで発電してモーターで走行するシステムを搭載するモデルを追加したことで一気に人気車種となり、30年2か月ぶりに月間販売台数ランキングのトップを飾った。

その後も2017年から2019年まで3年連続でコンパクトセグメントで1位の販売台数をマークし、名実ともに日産を代表する車種となったのである。

かく言う筆者も2017年2月にノートeパワーを購入し、すっかりモーター駆動の魅力に取りつかれてしまい、現在では純EVのリーフに乗り換えるという、日産の電動化技術にまんまとハマった1人だ。

ノートに乗っていた頃は概ね満足できていたが、そのときに感じた魅力や不満点など、新型はどうなっているのか。

元オーナーの目線でチェックしてみたい。

気に入っていたワンペダルドライブが

新しくなったノートはプラットフォームも一新されたということで、ボディ剛性などは大きく向上したとアナウンスされている。

従来型はeパワーのシステムやバッテリーを搭載したことで、ガソリンエンジンモデルよりも150kg前後車両重量が増えており、キャパオーバーの感もあった(そのため、ボディ補強が追加されるニスモ系などは明らかに動きが良く感じられたのだが)。

従来型は平坦路であれば、アクセルオフで停止するまで減速してくれたのだが、新型は停止までは減速せず、クリープ状態になる。
従来型は平坦路であれば、アクセルオフで停止するまで減速してくれたのだが、新型は停止までは減速せず、クリープ状態になる。    神村 聖

また、発電用のエンジンの更なる高効率化や、新型となったモーターの出力向上などは言わずもがなだが、更なる静粛性の向上や、路面状況を判断して発電用エンジンを動かすという試みは気になるところ。

一方で、疑問点もある。

それがワンペダルドライブとも呼ばれたアクセルオフで回生ブレーキが利き、ブレーキペダルに踏みかえることなく減速できるという仕組みがやや変更されたようなのだ。

従来型は平坦路であれば、アクセルオフで停止するまで減速してくれたのだが、新型は停止までは減速せず、クリープ状態になるという。

つまり、停止するためには絶対にブレーキペダルを踏まなければならないのだ。

新型ノートは電動パーキングブレーキも備わったため、てっきりリーフのようにアクセルペダルの動きだけで停止まででき、停止後は電動パーキングブレーキで停止保持をしてくれると思っていただけに非常に残念に感じるポイントだ。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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