日産で最も長い歴史をもつモデル

日産は、2020年12月2日、一般社団法人日本ネーミング協会が主催する「日本ネーミング大賞2020」において、スカイラインが優秀賞を受賞したと発表した。

「日本ネーミング大賞2020」は、ネーミングの重要性を広く社会に発信することで、ネーミングの質と価値の向上を図り、生活文化を豊かにし、産業の発展に寄与することを目的に、賞賛すべき優れたネーミングを選出・表彰するアワードとして、2020年度より開催された。

優秀賞に選ばれたスカイラインは、日産で最も長い歴史を持ち、日産を代表するスポーツセダン。1957年に富士精密工業（のちのプリンス自動車工業）の主力乗用車として生産、および販売が開始された。その後、プリンス自動車工業と日産自動車が合併した1966年以降も、スカイラインは日産が引き継ぎ、現在は、13世代目のモデルとなる。

車名のスカイラインは、「山並みと青空を区切る稜線」に由来する。初代モデルの誕生当時、それまでの主力商品であったプリンス・セダンに代わる新型乗用車のネーミングとして決定された。

当時の富士精密工業の会長であり、ブリヂストンの創業者としても知られる石橋正二郎会長は、同社製品のゴルフボールであるブルースカイ、スカイウェイなどと共通性のある「空」に因んだ言葉を指向し、社内に存在した命名案の中から、清冽なイメージを持つ「スカイライン」が選ばれたと伝えられている。

令和を駆け抜けるスカイライン

63年にも亘る長い歴史において、歴代のスカイラインは、常にその時代の日産の最先端の技術を搭載し、進化し続けてきた。

2019年9月に発売した現行モデルは、先進運転支援技術プロパイロット2.0を搭載するハイブリッドモデルと、運転の楽しさと高い走行性能を追求した、405psを誇る400Rを設定する。

日産の星野朝子執行役副社長は、「第一回目となる日本ネーミング大賞において、優秀賞を受賞できたことを大変嬉しく思う。60年以上をも受け継がれるスカイラインのネーミングが、今も魅力を放っていると認められたことは、スカイラインを愛し、育ててくれた日本の顧客、そして、このモデルに情熱を注いできた仲間たちの熱い想いの賜物」との述べた。

画像　受け継がれる伝統【由緒正しきネーミングのモデル4選】　全220枚