【エントリーグレードでも充分イイ】フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 TSIへ試乗 3気筒109ps

公開 : 2020.12.14 10:25

16インチのタイヤが生むしなやかさ

トランスミッションも滑らかで、変速時の感触にも優れる。ギア比は特に燃費重視ともいえず、このクラスとしては新鮮。それでも、郊外の道で18km/Lくらいの燃費は簡単に出せる。

舗装の良くない英国郊外の道をゴルフGTIで走ると、強い衝撃が生じる場面があったものの、エントリーグレードのゴルフなら大丈夫。おそらく16インチと、サイドウォールの厚いタイヤが、プラスの影響を与えているのだろう。

フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 TSI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 TSI(英国仕様)

150ps以下の場合、リア・サスペンションはマルチリンク式ではなくトーションビーム式となるが、低速域での衝撃吸収性はいい。速度域に関わらず、乗り心地にはしなやかさがある。

そのかわり、ステアリングフィールのダイレクト感は薄くなり、初期のボディロールも大きめ。同じエントリーグレードでもフォード・フォーカスの方が、快適性やドライバーの楽しさの水準は、より高いと思う。

インフォテイメント・システムや運転支援システムなどは、ゴルフ全般に共通の内容。ダッシュボードに光沢感の強いモニターが並び、ミニマリストなデザインながら、従来までの人間工学的な優秀さは多少犠牲になっている。

しかし、デジタル世代ならすぐに慣れるはず。ダッシュボードやドアなどには金属風に仕上げられた装飾があしらわれ、アンビエントライトと相乗して、ライバルモデルよりインテリアの上質感は高い。空間には余裕があり、実用性も良い。

ミドルグレードくらいの価値

目を引くスタイリングや必要以上のパワーを必要としないなら、エントリーグレードの8代目ゴルフはきっと良い選択肢となる。内容を考えれば、ミドルグレードくらいの価値はある。

価格と能力とのバランスは、従来より優れていると思う。ゴルフの上級志向なインテリアの雰囲気は、エントリーグレードでも充分に味わえる。

フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 TSI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 TSI(英国仕様)

エンジンは、質素な3気筒ながら静かで、必要なだけの力を発揮してくれる。ただし余裕は限定的だから、追い越し加速などではフルスロットルの出番も少なくない。

優秀な1.5 TSIなら、いざという時でも、不満ない馬力を引き出せるはず。それでいて、燃費も良い。

やはり、ひとつ上のゴルフの方が、より良いとはいえそうだ。

フォルクスワーゲン・ゴルフ1.0 TSI(英国仕様)のスペック

価格:2万3300ポンド(314万円)
全長:4284mm
全幅:1789mm
全高:1456mm
最高速度:202km/h
0-100km/h加速:10.2秒
燃費:18.8km/L
CO2排出量:121g/km
車両重量:−
パワートレイン:直列3気筒998ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:109ps/5500rpm
最大トルク:20.4kg-m/2000-3000rpm
ギアボックス:6速マニュアル

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