メルセデス・ベンツCクラス

公開 : 2014.01.14 21:40  更新 : 2017.06.01 02:14

新しい第5世代のメルセデス・ベンツCクラスがデビューした。この新しいCクラスは、内外装が一新されたのと同時に、100kgもの軽量化と、コンパクト・プレミアム・サルーンとしては初の100g/kmを切るCO2排出量が大きな特徴だ。価格は、現行Cクラスよりも若干ながら高くなる模様。

W205と呼ばれる新しいCクラスの他の特徴としては、エア・サスペンション、機敏なシャシー、アルミニウムの多用、最近発表されたSクラスと共有する先進のドライバー・エイド・システムなどが挙げられる。

そのベースとなるのは、MRA(メルセデス・リアドライブ・アーキテクチャー)プラットフォームだ。このベースは、今回先行して発表されたサルーンに加え、エステート、クーペ、カブリオレにも使用されるもので、4WDモデルの4Maticも用意される。

全長は4686mm、全幅1810mm、全高は1442mmで、現行モデルに較べ長さは95mm、幅が40mm大きくなり、高さは5mmほど低くなっている。ホイールベースは80mm長くなった2840mmだ。サイズが一回り大きくなったのは、CLAが登場したことによる。第5世代のCクラスは、新しいCLAよりもひとまわり上のクラスである必要があるからだ。

ビジュアル的には、新しいCクラスは、最新のSクラスのイメージを大きく引き継ぐもので、フェイスリフトされたEクラスAクラスとも通じるデザインがされている。基本的なラインは、”センジュアル・ピュリティ(官能的な純粋さ)”というデザイン・テーマに従っているが、長いボンネットとセットバックされたキャビンという古典的なスタイルは引き継がれる。しかし、メルセデス・ベンツのデザイン・チームのヘッド、ゴードン・ワーグナーによれば、オーバーハングを短くし、ベルトラインを上げて、グラスハウスを小さくしたデザインは、1920年代から1930年代のストリームライナー・モデルの影響を受けているという。その柔らかくカーブしたフォルムのCd値は0.24だという。全体的にモダンなルックスになったことで、メルセデスはより若いユーザー層にアピールできると目論んでいるようだ。

インテリアは、エクステリア以上に大胆なデザインとも言える。ラップラウンド・ダッシュボード・デザインは、AクラスやSクラスと共通のもので、3つの丸いセンター・エア・ベントが特徴だ。センター・コンソール上のスイッチが大幅に減らされているのも大きな進歩といえる。ダッシュボード上の独立したスクリーンには、インフォーメント情報や、キーとなる情報を一括して管理できるようになっている。

リア・シートはホイールベースの拡大に伴って、25mmほど空間が伸ばされている。また、ブート・スペースも5ℓほどアップした480ℓとなった。

そのボディはほぼ50%がアルミニウム製となり、現行モデルよりも100kgのダイエットに成功している。これは燃料消費率を向上させるだけでなく、ボディ剛性、乗り心地、ハンドリング、パフォーマンス、安全性すべてにプラスに働いているという。

Cクラスのシャシーは、乗り心地を始めとする快適性を犠牲にすることなく、スポーティで機敏なドライビングを可能としている。ボディ剛性はおよそ20%アップしている。

サスペンションは、フロントが4リンク、リアが5リンクというレイアウト。スポーツ・セットアップを含む3つの足まわりが用意されている。AMGラインは15mm車高が落とされる。また、エア・サスペンションも、このクラスとしては初めての装備だ。このエア・サスペンションは、その乗り心地をコンフォートからスポーツ・プラスまで4段階にセッティングできる。ステアリングはスピード感応型の電気機械式が採用された。

エンジンはすべてユーロ6に対応したもので、最高20%の燃費の向上が果たされている。

ラウンチ時には、C220ブルーテックに搭載される168bhpの2.1ℓティーゼル・ターボ、C180に搭載される154bhpの1.6ℓガソリン、そしてC200に搭載される181bhpの2.0ℓガソリンがラインナップされる。

ルノーとの共同開発となる1.6ℓディーゼル・ターボも直ぐに追加冴える予定だ。こちらが113bhpと134bhp版があり、100g/kmを切るCO2排出量を得ることとなる。

113bhpから201bhpのOM651型2.1ℓターボ・ディーゼルも後に追加され、235bhpを発揮するM274型ガソリンも後ほど追加されることになろう。
また、V6ガソリンや、C300ブルーテック・ハイブリッドに搭載されるハイブリッド・エンジン、そして、C350のプラグ・イン・ハイブリッドもスタンバイしている。

トランスミッションは6速マニュアルまたは7速デュアル・クラッチで、9速オートマティックはマイナーチェンジに搭載されることが噂されている。

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