【GTの名にふさわしいのは?】最高のグランドツアラー 10選 走る楽しさと快適性の融合

公開 : 2021.04.05 21:45

デザイン、速さ、快適性、高級感を兼ね備えた最高の長距離ツアラーとは。AUTOCARが10台を厳選します。

平均点の高さが求められるGT

text:AUTOCAR UK編集部
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

グランドツアラーと聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろうか?昔であれば、優雅でありながらも驚くほど広々としたボディを持ち、ロングボンネットには雄大で貴族的なパワープラントが搭載され、サスペンションは長距離走行にも対応し、曲がりくねった道でも俊敏さを発揮していたに違いない。

今日では、高速ハッチバックからミドエンジンのスーパーカー、4人乗りのコンバーチブルまで、「GT」のイニシャルをかなり自由に使うようになり、販売されているモデルは多岐にわたる。

アウディA7
アウディA7

今回は、長距離を運転していて一番幸せになれそうなクルマを紹介する。中には、ドライバーを最優先に考えてデザインされたものもあるが、大多数のクルマはそれなりのラグジュアリーを備えている。また、4枚のドア、大人が座れる4つのシート、週末の遠出に十分なラゲッジスペースを備えているものもある。

10万ポンド(1452万円)以下で現在英国で販売されているモデルという条件で、10台をピックアップした。長距離を走りながら、スタイリング、スピード、ラグジュアリーでドライバーを笑顔にさせるものはどれだろうか。

1. ポルシェパナメーラ

2009年に初代パナメーラが発売された際には、ポルシェでありながら4ドアセダンというコンセプトが物議を醸した。その不恰好なスタイリングは批判の的となったが、見事なまでによくできた真のドライバーズカーであり、楽々と大陸を渡るクルーザーでもあった。

今では当初の論争から解放され、デザインも大幅に改善された第2世代パナメーラは、ポルシェのモデルカタログの中でその地位を確固たるものにしたように感じる。AUTOCARは2017年に試乗したが、422psと86.7kg-mのトルクを発生する驚異的なV8ディーゼルターボエンジンを搭載しており、多くの点でライバルより優れていた。

ポルシェ・パナメーラ
ポルシェ・パナメーラ

ポルシェはその後、2018年にディーゼルエンジンを廃止したが、依然としてパワートレインには多くの選択肢が残されていた。そして2021年、このラインナップはまたもや微調整されている。

550psのターボモデルは、4.0LのV8ツインターボが630psを発揮する、よりパワフルなターボSに変更された。GTSもまた、V8が480psを発揮し、ターボSとのギャップを埋めている。

他にも、注目すべきターボS Eハイブリッドは、ガソリンエンジンと電気モーターを合わせて700psを発揮している。低排出ガスのプラグイン・ハイブリッドはこれだけではなく、560psの4S Eハイブリッドに、462psの4 Eハイブリッドが加わった。その他のモデルにはV6ツインターボエンジンが与えられている。

パナメーラは、魅力的なドライビング・ダイナミクスと、他のどのクルマよりも優れたツーリング性能を兼ね備えている。安心感を与えてくれる重量感のあるステアリング、正確なハンドリング、確実なグリップ、そして加速力。バッテリーの重さにもそれほど悩まされることはない。

通常の4ドア4人乗りモデルには495Lのトランク容量があり、後席を倒せば1263Lに拡大できる。しかし、おすすめしたいのは5ドアのシューティングブレーク仕様、スポーツツーリスモだ。これは5人目の席が追加されるだけでなく、便利なトランクスペースが増え、スタイリングも新鮮だ。

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