【クルマや走りに影響は?】前後で異なる種類のタイヤの装着 アリorナシ?

公開 : 2021.05.07 05:45  更新 : 2021.10.13 12:13

前後で別種類のタイヤを装着しても問題ないのでしょうか? タイヤ選びの注意点を解説します。

タイヤは地面と車両の唯一の接点

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

街中を走行する自動車は多種多様。

しかし、軽自動車からスーパーカーまで、車種に関わらず共通することがある。

NSXは前19インチ、後20インチを装着
NSXは前19インチ、後20インチを装着

それが路面と車両を繋ぐのはタイヤのみであるということ。まさに縁の下の力持ちといったところだが、意外とそこまで気にしていないユーザーも少なくない。

そんな足元を支えるタイヤは軽自動車には軽自動車に適した、スーパーカーにはスーパーカーに適したものが標準装着されているのだが、当然ながら消耗品であるタイヤは走行を重ねるごとに摩耗してしまう。

また、ゴムが主な材質となっているため、走行距離を重ねていなくても、経年劣化によってゴムの硬化やひび割れなどが発生し、新車時に想定したパフォーマンスを発揮できなくなってしまうのだ。

となると、当然ながらタイヤ交換と相成るわけであるが、意外にも自動車のタイヤというのは四輪とも均等に減っていくということは少なく、車両の特性やドライバーの走り方によって摩耗に偏りが発生してしまう。

それを防ぐために定期点検時などに前後左右のタイヤを入れ替えるタイヤローテーションという作業を実施することもあるのだが、一部のスポーツカーなどでは前後のタイヤサイズがそもそも同一ではなかったり、タイヤに回転方向の指定があって左右の入れ替えができなかったりというケースも珍しくない。

純正装着タイヤがベスト でも……

前述したように、タイヤは均等に減ることの方が珍しく、大概の場合は前の2本、もしくは後ろの2本が先に摩耗することが多い。

そんなときは当然ながら新しいタイヤに交換するというのが自然の流れとなるのだが、ここで悩ましいのがどんなタイヤをチョイスするのかという問題だ。

タイヤ交換
タイヤ交換    シャッターストック

2本だけ交換するのであれば、残りの2本と同じ純正装着タイヤをチョイスする、というのが1番真っ当でベストな選択肢なのだが、実は純正装着タイヤというのはほとんどの場合、その車種専用にチューニングがなされたものとなっている。

それだけに車両の特性にマッチしたタイヤに仕上がっているということがいえるのだが、その車種専用となっているだけあって、価格も通常の市販されているものよりも高額になってしまうことがほとんど。

ちなみに純正装着タイヤと同銘柄の市販タイヤがあったとしても、実はコンパウンドが専用となっているものや、明らかにタイヤパターンが異なるものも存在しているほどなのである。

そこで気になってくるのが、純正装着タイヤと同サイズの別銘柄の市販タイヤだ。車種によっても価格は異なってくるが、安いものでは純正装着タイヤの半額以下で購入することも不可能ではないため、気持ち的にグラリと来てしまう。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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