【こんな贅沢、あり?】マクラーレン・エルバの楽しみ方 ただのオープンカーでは語れぬ、異次元の魅力

公開 : 2021.04.23 06:45

レーシングマシンの存在感

2021年3月、マクラーレン・エルバのデモカーが遂に日本に上陸した。ナンバープレートも付かない状態で、さっそく袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗の機会を得た。

流麗なラインで包まれたエクステリアはボリューム感がある。

バットレス状のトノーカバーは、前開きでパカっと開く。その中には50Lのストレージスペースが設けられ、ヘルメットを収納することもできる。
バットレス状のトノーカバーは、前開きでパカっと開く。その中には50Lのストレージスペースが設けられ、ヘルメットを収納することもできる。    神村 聖

そして、遮るものがなく一体化したインテリアは、シンプルかつ機能的だ。

マクラーレン・オートモーティブは、レーシングカー・コンストラクターとしてのノウハウをロードカーに落とし込んでいるが、エルバはまさにレーシングカーそのものといった迫力やオーラを備え、パドックに佇む姿を見ただけですでに高揚感が高まる。

とはいえ、圧倒的なパフォーマンスを備えるだけに、やや緊張感も感じながらコースインした。

電動化とは別軸の“究極”

ピットレーンからコースインして、1コーナーまでのわずかなストレートでアクセルを踏み込んだだけで、強烈な加速Gが炸裂。

1コーナーを立ち上がってさらに加速していくと、強大なトルクで蹴っ飛ばすような加速を見せたが、でも至ってジェントルだ。

車速が高まると、カーボン・ファイバー製ディフレクターが自動的に上昇。前方からのエアフローを上方に跳ね上げ、仮想的なキャノピーを作り出し、コクピットを強烈な風圧から守る。AAMSというこのシステムは、ボタン操作でキャンセルすることも可能。
車速が高まると、カーボン・ファイバー製ディフレクターが自動的に上昇。前方からのエアフローを上方に跳ね上げ、仮想的なキャノピーを作り出し、コクピットを強烈な風圧から守る。AAMSというこのシステムは、ボタン操作でキャンセルすることも可能。    神村 聖

最近、ハイブリッドや電気自動車のハイパフォーマンスカーに乗る機会も増え、モーターならではの一気に立ち上がるトルクやシームレスな加速に驚かされることもあるが、エルバはトルク感といい、なめらかさといい、まったく引けを取らない。

いや、勝っている。

さらに、エンジンならではの回転の上昇に伴う高揚感があるからテンションが上がる。

こう見えて なぜ怖さがないのか?

ダイナミクス性能も究極だ。俊敏なハンドリングなのに、挙動の乱れというものが何も起こらないので、リスクへの怖さがない。

これほどハイパワーで速いクルマを、これほど安心感を持って走れるなんて、ちょっと異次元の世界観だ。

AAMSをオフにすると、そこは別世界。エルバには、後述のレーシング・ヘルメットや、特別スペックのドライビング・サングラスが標準装備される。
AAMSをオフにすると、そこは別世界。エルバには、後述のレーシング・ヘルメットや、特別スペックのドライビング・サングラスが標準装備される。    神村 聖

試しに、ヘアピンコーナーの立ち上がりで、まだステアリングが切れている状態で思い切りアクセルを開けてみたが、やっぱり何も起きなかった。

当然、クルマが制御してくれているのだが、それすら感じさせないところがまたスゴイ。ブレーキがかかっているとか、加速が鈍いとか、そんな感覚すら抱かせずに何事もなかったかのようにクルマを前に推し進めていくのだ。

それでいて、クルマに乗せられているのではなく、ドライバーが操っているプレジャーがある。

オープンかつダイレクトで、クルマからの情報量が多いのも安心できる要因だろう。

さすがにサーキットスピードになると、AAMSが作動しても髪は乱れる。

果たして、どの程度効果があるのか、走行中、手動でシステムオフにしてみた。すると、突然風が暴力的になり顔が痛いほど。

驚くほどの変化だった。つまり、かなり効果的ということだ。

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