【セブンの伝統を守る】ケータハム初のEV 2023年登場か モーガンと提携も

公開 : 2021.05.21 19:45

日本資本となったケータハムは現在、初のEVの開発を進めており、「セブンらしさ」の継承を目指しています。

もくじ

重量のあるシステムは不採用
他メーカーから部品供給
ガソリン車も諦めていない
ケータハムとモーガンが手を組む

重量のあるシステムは不採用

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ケータハムは、ホモロゲーションや法規制の問題に直面しながらも、セブンの未来を守るため、数年後には初のEVを発売する予定だ。

英国の自動車ブランドであるケータハムは最近、日本の自動車ディーラーのVTホールディングスに買収された。

ケータハム1700スーパースプリント
ケータハム1700スーパースプリント

VTホールディングスの高橋一穂社長はモータースポーツで20年以上の経験を持っており、ケータハムのCEOであるグラハム・マクドナルドは、彼がブランドの存続に尽力してくれると確信している。

「彼はこのブランドを愛していますし、わたし達がお金を無限に持っているわけではないことも理解しています。しかし、彼はこのブランドがあと50年は続くことを確信しているのです」

今回の買収で重要なのは、ケータハムがセブンのゼロ・エミッション仕様の発売に向けて準備を進める上で資金を確保できることだ。

マクドナルドは、セブンのEV仕様が「ケータハムらしい乗り心地とハンドリング」を実現することが最優先であると断言した。そのため、「EVセブン」は、トレードマークである俊敏性を守るために、重量を抑えることに重点を置いて開発される。

例えば、バッテリーと電気モーターの重量を軽減するために、サスペンションのジオメトリーをはじめとするシャシーの再調整を行い、回生ブレーキなど、一般的なEVに搭載されている重量のあるシステムは採用しない。

軽量化とともに、セブンの伝統であるオープンホイールのミニマムなシルエットを維持する可能性が高い。

現行モデルよりも「大きく、重く、乗り心地が良い」ものになるのか、それともコンセプトに近いものになるのかはまだ確実ではないが、マクドナルドは後者の可能性が高いと述べている。

加速性能は、現在のトップモデルである620Rとほぼ同等で、0-97km/h加速はわずか2.79秒になるという。

他メーカーから部品供給

マクドナルドは、すでに電動セブンのプロトタイプに試乗している。

「ゴーカートによく似ています。2ペダルで加速が速く、運転していても違和感がありません。刺激的ではありますが、これまでとは異なるアプローチによる刺激です」と彼は言う。

ケータハムのグラハム・マクドナルドCEO
ケータハムのグラハム・マクドナルドCEO

ケータハムはEVセブンの生産に入る前に、他のメーカーと提携を結び、バッテリーとモーターの供給確保を検討している。

マクドナルドは、ケータハムがどのような企業と提携するかについては口を閉ざしたが、既製のアーキテクチャーを使用することは考えていないとしている。

「バッテリーを購入し、セブンの寸法に合わせて作ってもらえるようなパートナーシップを結ぶと思います」

サードパーティ製の部品を使用するメリットは、開発コストの削減だけでなく、すでに公道を走っているEVと同様に、実用的な航続距離や充電速度を確保できることだ。

マクドナルドはEVセブンのスポーツ性を示唆し、レース用には急速充電や「交換可能なバッテリー」の装備が必要だが、ロードカーは現行のセブンと同様に日常的な使用を目的としているため、この技術を採用する可能性は低いと述べた。

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