【マッハEに続く新型車】フォード次期EV フォルクスワーゲンと兄弟車に 米国テイスト強調か

公開 : 2021.06.04 06:05  更新 : 2021.06.04 09:15

フォードが欧州向けに開発中の新型EVは、MEBプラットフォームを採用するVW ID.4の兄弟車です。

もくじ

デビューは2022年前半
「米国ブランドらしさ」を武器に
VWの兄弟車を60万台生産

デビューは2022年前半

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォードとフォルクスワーゲンの提携が実を結ぶのは、2023年のことだ。フォードは、マスタング・マッハEの下に位置する、欧州市場に特化した現地生産のクロスオーバーで、同地域におけるEV攻勢を開始する。

このクロスオーバーは、2030年までに欧州市場を完全に電動化するという同社の方針に沿って、ドイツ・ケルンのEV工場で製造される最初のモデルとなる。当初は、コンパクトハッチバックのフィエスタと並行して生産されることになっている。

中国市場向けのフォード・エヴォス。将来のフォード車のインテリアが示唆されている。
中国市場向けのフォード・エヴォス。将来のフォード車のインテリアが示唆されている。    フォード

フォードとしては初めて、フォルクスワーゲン・グループのEV用プラットフォーム「MEB」を採用する。フォルクスワーゲンID.4とプラットフォームを共有することで、バッテリーの容量や出力、駆動系のレイアウトなど、多様なラインナップを実現する。

また、両社の長期的な戦略的パートナーシップの一環として、フォードはフォルクスワーゲンブランドの商用車を製造することになる。

新型クロスオーバーは2022年前半に公開され、2023年に市場導入される予定だ。兄弟車と同様に、2ボックス型のシルエットとなる。そのため、フラッグシップモデルであるマッハEとは大きく異なり、直線的なデザインが特徴となりそうだ。

欧州フォードを率いるスチュワート・ロウリー社長は先日、フォードが持つ米国の伝統を他社との差別化のポイントとして活用することを明らかにしており、スタイリングにも影響を与えそうだ。

「フォードは現在、欧州で唯一の米国ブランドであり、わたし達はユニークなポジションを構築できます。多くの人々がこうした特徴に惹かれており、そのような製品を市場に送り出すことができるのはフォードだけです」

ロウリーはこのように述べ、マッハEがマスタングの要素を取り入れているのと同様に、新型ブロンコやエクスプローラーといった米国市場の中核的なSUVを欧州モデルのベースにすることを示唆した。

「米国ブランドらしさ」を武器に

プーマ、マッハE、ブロンコのように、歴史的に重要な名前を新モデルに使用するかどうかは、まだ確認されていない。AUTOCARは、モンデオの名が復活する可能性は極めて低いと予想している。

また、ID.4 GTXと並ぶパフォーマンス仕様には、特に欧州諸国における伝統の重みを考慮して、フォードが長年使用してきた「ST」や「RS」は使用されないことがわかっている。インテリアは、先日公開された中国市場向けのクロスオーバー、エヴォス(Evos)の影響を強く受けるだろう。

フォルクスワーゲンID.4
フォルクスワーゲンID.4

注目すべきは、従来の一体型ないしタブレット型タッチスクリーンではなく、ダッシュボードの上部に1.1mの4Kインフォテインメント・ディスプレイを設置し、物理的なコントロールをほとんど排除していることだ。

フォードは、戦略的パートナーであるグーグルから人工知能、データ、機械学習に関する専門知識を提供してもらい、コネクティビティの変革に着手している。

2023年からは、すべてのフォード車にアンドロイドベースのインフォテインメント・システムが搭載される予定で、ケルンで生産される新型クロスオーバーはその最初のモデルになると思われる。

パワートレインについては、ID.4と同様に後輪駆動と4輪駆動の2種類を用意し、出力は標準モデルで148~204psとなる見込みだ。さらに、300psのスポーツモデル(GT)がラインナップに加わる可能性もある。

52kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、標準で約340kmの航続距離と最大100kWの充電が可能。オプションの77kWhバッテリーを搭載すれば、航続距離は480km以上に延び、充電容量も125kWにアップする。

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