【ウィズコロナ時代の走行会】イタリア車限定のサーキット・イベント 「2021フェスタ・イタリアーノ」スタート

公開 : 2021.06.27 11:45  更新 : 2021.10.11 10:55

愛知県からニュースです。TAAとクラブマザーヘッドの共同開催でイタリア車だけのサーキット・イベントが始動。パレードからレース形式走行会まで用意されます。

イタリア車だけのサーキット・イベント

text :Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:Club Motherhead(クラブマザーヘッド)

 
初開催となるイタリア車限定のサーキット・イベント、2021フェスタ・イタリアーノが6月6日に愛知県の幸田サーキットで行われた。TAA(トランスアクスル・アルファロメオ・アソシエーション)とクラブマザーヘッドの共同開催で「走って、交流して、楽しむ日」を目指し、万全のコロナ対策を施して開かれた。

展示型イベントとレースイベントの良いところを併せ持つイベントで、サーキット走行を楽しむための基本を学びつつ、愛車で全開走行を楽しもうというもの。今後どこかのサーキット走行会でも活かせるような、経験値をひとつ上げる機会を提供する場とされた。

初開催ながら新旧様々なイタリア車が53台集まった。
初開催ながら新旧様々なイタリア車が53台集まった。    クラブマザーヘッド

フェスタ・イタリアーノは単に走りを楽しむだけではなく、イタリア車を愛するクルマ好き同士で1日交流が楽しめる場の提供を目指している。パドックにはケータリングも招き、のんびり1日クルマ趣味を楽しめる場とされた。

走行クラスはレベルに合わせて、初めてサーキット走行をするビギナーからベテランまでが楽しめるように、5つに分けられた。先導車付きで追い越し禁止のパレードラン、腕に合わせて20分の走行を3本走れるビギナークラスとミドルクラスのふたつの走行会。

頂点に位置するレース形式走行会はスポーツライセンス無しで手軽に参加でき、排気量1100cc以下によるピッコロクラスと、1100cc以上のマキシクラスを設定。このクラスのみ20分の練習走行、20分の予選を行い、グリッドスタートの10周で決勝レースが行われた。

また走行会参加車両にも計測器を装着するサービスもあり、走行した全てのラップタイムを出力してプレゼントされた。自分の走りを数値化したラップタイムは、普段見られないだけに好評だったという。

しかし、ゆるいのはスタンスだけ。参加者はサーキット保険に加入し、ドライバーズミーティングではポストのフラッグ表示などサーキットのルールの説明を始めとする走行注意点が徹底的に解説された。

初回ながら53台が参加

初開催のイベントにもかかわらず53台が集まり大いににぎわった。午前中は雨に降られたが、次第に天候が回復し絶好のサーキット走行日和となった。

パレードランには女性オーナーが運転する1968年フィアット500から最新のアバルト124スパイダーフェラーリ348tbまでの18台が参加。その中には貴重な1961年アルファ・ロメオジュリエッタSZも姿を見せ注目を集めていた。

パレードランでは貴重なアルファロメオ・ジュリエッタSZが走る姿が見られた。
パレードランでは貴重なアルファロメオ・ジュリエッタSZが走る姿が見られた。    クラブマザーヘッド

走行会はビギナー、ミドルと自己申告により分けられ、それぞれのペースでサーキット走行を満喫していた。3回目の走行時には最初のタイムから15秒以上も詰めた参加者もあり、タイムアップに喜ぶ姿もこの会の趣旨にピッタリといえる。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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