【群サイで試す】新型フィット・モデューロX 違いが分かる44万円差、ホンダアクセスのレシピ

公開 : 2021.07.12 06:45  更新 : 2021.07.12 13:31

モデューロXで群サイへ。ホンダアクセスによる、フィットのコンプリートカーを、一般道/高速/峠で、ノーマル車と比較試乗しました。

専用パーツで、フィットが変わる

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)

フィットは初代からファミリーカーの汎用性を備えたスモール2BOXとして開発され、現行モデルにも継承されている。さらに現行モデルでは、家族・友人が和気藹々と過ごすための移動空間の魅力も加えているのが特徴だ。

一方、モデューロXは、ホンダの純正アクセサリーメーカーのホンダアクセスがカスタマイズしたコンプリートカー。現在は惜しくも受注が終了したS660の他に、フリード、ステップワゴンをラインナップしている。

ホンダ・フィットe:HEVモデューロX(プラチナホワイト・パール&ブラック)
ホンダ・フィットe:HEVモデューロX(プラチナホワイト・パール&ブラック)    前田恵介

内外装のカスタマイズも見所の1つだが、こだわりの空力チューンやサスセッティングが大きなセールスポイントだ。

この2つが融合したのが、フィットe:HEVモデューロXである。

走行性能に係わるカスタマイズは前述したとおりで、空力チューンを施したフロントバンパーなどやダンパー、軽量ホイールなど、いずれもモデューロX専用開発である。

パワートレイン関連は、標準系のe:HEV車と共通。

おさらいがてらe:HEVを解説するなら、エンジンを発電機として用い、電動モーターで駆動するシリーズ式ハイブリッドをベースに高速巡航専用にエンジンの直接駆動機構を備え、同機構作動時のみパラレル式として稼働するのが特徴。

優れた実用型パワートレインだが、モデューロXとの相性が気になる部分である。

どんな感じ? ノーマル車と比較

試乗の時系列とは逆になるが、スポーツ走行での実力が試される群馬CSC(サイクルスポーツセンター)での印象から。

群馬CSCのロードコースはクルマにはタフなコース。道幅は2車線弱、ほとんどのコーナーはブラインドで、舗装は継ぎ接ぎでうねりも多く、路側に苔の生えたコーナーもある。

ホンダ・フィットe:HEVモデューロX(プラチナホワイト・パール&ブラック)
ホンダ・フィットe:HEVモデューロX(プラチナホワイト・パール&ブラック)    前田恵介

山中の閑道という体だ。制限速度は「良識」だが、低速コーナーも多いため、ちょっとした読み違いで限界域に突入してしまう。

そこで示されたモデューロXのハンドリングは好印象。というか、極めて頼もしく、群馬CSCのような厳しい状況での扱いやすさ・安心感の高さが真骨頂といえる。

第1の要点は、挙動収束のよさ。

比較用に用意されたノーマル車(リュクス:同サイズタイヤ装着)は挙動がオーバーシュート気味。過剰な挙動/揺れ返しを抑えるために、頻繁にステアやペダル操作を補正あるいは修正する。街乗りにも穏やかな乗り心地との按配を取ったサスチューニングにしては優れた操安性だが、操作の忙しさ・心理的な圧迫感が厳しく、無理を強いた感も強い。

ところが、同じ状況でモデューロXは過剰な挙動が抑えられ、揺れ返しがほとんどなく、滑らかに挙動が収束する。うねりなどの路面状況のハンドリング特性に対する影響も、非常に少ない。

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