【またも軽規格】ケータハム「セブン170」 日本資本となって初の新型車

公開 : 2021.09.23 19:00  更新 : 2021.10.11 13:55

外観/サイズ 50kgも減量

セブン170のボディサイズは、全長3100×全幅1470×全高1090mm、ホイールベースは2225mm。このサイズは、セブン160とまったく変わっていない。

だが、ケータハム・セブンのルーツであるロータス・セブンのパイオニア精神を忠実に守り、「簡素化と軽量化」を徹底した結果、セブン170の車両重量(オプション装備による最軽量乾燥重量)は440kgにおさえられた。

ケータハム・セブン170 S
ケータハム・セブン170 S    ケータハムカーズ・ジャパン

ちなみに、セブン160では490kgだったから、さらに50kgの軽量化が図られている。

パワー・トゥ・ウェイト・レシオ(単位重量あたりの出力)は193ps/t。184psの2Lエンジンを搭載したマツダロードスターRFでも167ps/tくらいだから、かなりの数値といえるだろう。

スタイリングは、従来からのセブンと基本的に変わらない。リアアクスルの直前にドライバーが位置する、ロングノーズのクラシカルなものだ。前述のようにスズキ製のリアアクスルを採用し、リアフェンダーの幅を縮めて全幅を1470mmとして、軽自動車の規格におさめている。これは現行販売されている他のセブンより105mmも狭い。

ボディは無塗装のアルミで、カラーコンポジットのノーズコーン/前後フェンダーが標準装備。

セブン160ではスチール製だったホイールは、アルミニウム合金製になった。フロントはサイクルフェンダーが標準。リアコンビネーションランプはLED製になるなど、プリミティブなセブンといえども21世紀のクルマとして少しずつ進化しているようだ。

内装/グレード/装備 「R」登場

セブン170には、ロード志向のSモデルとサーキット志向のRモデルが設定された。

このうち「170 S」は、よりロード志向のドライバー向けに、5速ギアボックス、ロードサスペンションパック、14インチのJunoシルバーアロイ&ポリッシュドリップ・ホイール、エイボンZT7タイヤ、フル・ウインドスクリーン、ソフトトップ&ドア(エアロスクリーンは付属しない)、ブラックレザーシート、MOMO製ステアリングホイールなどを標準装備する。

ケータハム・セブン170 R
ケータハム・セブン170 R    ケータハムカーズ・ジャパン

「170 R」は、前モデルのセブン160では選択できなかった追加バリエーションだ。
5速ギアボックス、スポーツサスペンションパック、14インチのJunoブラックアロイ&ポリッシュドリップ・ホイール、エイボンZT7タイヤ、コンポジットレースシート、4点式レースハーネス(車載)、LSD、MOMO製ステアリングホイール、カーボンダッシュボードなどを標準装備する。

いずれもインテリアでは、ラバーフロアマットやトランクフロアカーペット、3点式シートベルト、12Vソケット、プッシュボタンスタート、イモビライザーなどが標準装備。

オプションパーツについては、セブン170も他のセブンと同じように豊富に設定されている。

ボディの素材やペイント、ストライプやデカール、LEDヘッドランプ、シートの素材、ハーフドアやトノカバー、さらにサーキット走行にも対応するロールバーなど、オーナーの好みのセブン170を仕立てるためのアイテムは十分以上の品揃えだ。

記事に関わった人々

  • 徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ケータハム スーパー7の人気画像