【オプションも検討材料】ポルシェ911(991型) 英国版中古車ガイド オシはカレラS

公開 : 2021.10.26 08:25

992型の登場により、ぐっと手頃になっている991型のポルシェ911。英国編集部が中古車の選び方をご紹介します。

新車時からだいぶ手頃になった991

執筆:John Evans(ジョン・エバンス)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
筆者がこの記事を執筆している時点で、走行距離4万5000kmの2015年式ポルシェ911 カレラが、5万9895ポンド(910万円)で英国では売られていた。トランスミッションはPDKだ。

確かにほぼ6万ポンド(912万円)だから、気軽に買える中古車ではない。だが、オプション抜きで7万6400ポンド(1161万円)からだった新車時の価格設定を考えれば、お手頃だとはいえる。

ポルシェ911 カレラS(991型/2011〜2019年/英国仕様)
ポルシェ911 カレラS(991型/2011〜2019年/英国仕様)

この例は、多くの911がそうであるように、素のカレラではない。ホイールはアップグレードされ、ボーズ社製のサウンドシステムを搭載。エンジンとシャシー、トランスミッションを別次元のレスポンスにする、スポーツクロノ・パッケージも備わっている。

991型911 カレラとカレラSは2015年にマイナーチェンジしており、最大の変更点はツインターボ・エンジンになったこと。3.0L水平対向6気筒から、標準のカレラで370psを獲得している。

マイナーチェンジ前の3.4L自然吸気エンジンと比べて、20ps引き上げられていた。最大トルクも45.8kg-mへ上昇し、6.0kg-m増強。カレラSでは、より大きなターボの採用により420psと一層パワフルだ。

2015年の登録の911で、フェイスリフト後かどうかを見極めるポイントは、ひと回り大きなエンジングリル。大きなターボを冷却させる働きがある。

911は仕様やオプションも重要な要素

スリリングな運転を味わいたいなら、カレラよりパワフルなカレラSの方が狙い目。流通台数も英国では多い。状態の良い例で8万6000ポンド(1307万円)前後から。カレラより1万ポンド(152万円)ほど高いが、探せばお買い得な例もある。

ポルシェ・ディーラーでメンテナンスを受けてきた、走行距離4万kmの2016年式カレラSを、6万2500ポンド(950万円)で筆者は発見した。ただし、ポルシェ911の中古車を選ぶ際、価格や状態だけでなく仕様やオプションも重要な要素になる。

ポルシェ911 カレラS(991型/2011〜2019年/英国仕様)
ポルシェ911 カレラS(991型/2011〜2019年/英国仕様)

こちらの例には、アダプティブ・スポーツシートに、インテリアカーボン・パッケージ、スポーツクロノ・パッケージ、プライバシーガラスなど、2万ポンド(304万円)相当のオプションが載っていた。良い条件だと思う。

もしカレラSより純粋なドライビング体験を求めているなら、カレラTという選択肢もある。発売は2017年と新しい。

標準の370psを発揮するカレラをベースとしながら、リアシートとインフォテインメント・システムを省くことで20kgを軽量化。カレラSと同等に速いと感じさせる、ふんだんな標準装備も魅力の1つだった。

走行距離が6437kmと非常に浅い2018年式で、約7万5000ポンド(1140万円)という例を英国で発見した。ネオクラシックとして評価を高める1台になるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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