【変化を求めるユーザーへ】DS 4 Eテンス 225へ試乗 1クラス上の上質 PHEV登場

公開 : 2021.10.27 08:25

優等生的なドイツ勢に対し、フランス流のエレガントさで対抗するDS。人気の小型クロスオーバー・カテゴリーで、有力な選択肢だと英国編集部は評価します。

多くの嗜好をカバーする多様な設定

執筆:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フランス・シトロエンから派生した上級ブランド、DS。英国での浸透率は、メーカーの想定よりゆっくりとしたもののようだ。その理由の1つが、これまでDSが提供してきたモデルの一部は、ハイブランドが選ばれにくいカテゴリーに属していたから。

しかし、今回試乗したDS 4アウディQ3BMW X2といったモデルがライバル。実際、DSブランドを英国市場の軌道に乗せた立役者となっている。ジャガーレクサスと、調子よく渡り合っているようだ。

DS 4 Eテンス 225 リヴォリ(欧州仕様)
DS 4 Eテンス 225 リヴォリ(欧州仕様)

英国での発売は2021年初頭。その後順調に売れ続け、年間の販売台数は4000台に登る見込み。バスティーユにトロカデロ、リヴォリ、最上級のラ・プルミエールまで、フレンチな名前の幅広いトリムグレードで、英国ユーザーを誘惑している。

トランスミッションはオートマティックが標準。ドアハンドルはボディ面と一体のフラッシュスタイルで、LEDマトリックス・ヘッドライトなどモダンな装備も不足ない。

さらにボディスタイルの仕上げも、3種類から選択可能。標準はクロームメッキ・トリムが多用されるもので、DSと呼ばれる。DSパフォーマンスラインは、ブラック・ホイールで足元を引き締め、ボディトリムも艶のあるブラックがあしらわれる。

DSクロスは、BMW X2などと真っ向勝負するべく、クロスオーバー風のスキッドプレートやルーフレールでアウトドア感を強めたスタイル。ただし、車高は通常のDSスタイルと変わらない。できるだけ多くの嗜好をカバーしようという狙いだろう。

1クラス上のラグジュアリー

英国版のパワートレインは5種類ある。3種のガソリンエンジンとディーゼル、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)がその選択肢。PHEV以外でも燃費を向上させる電動化技術として、スターター・ジェネレーター(ISG)を搭載する。

新しいDSというブランドの4に、少し戸惑うかもしれない。特にまだ実車を見たこともなければ。だが、このクラスを考えているターゲット層に、DS 4は直接響くと筆者は考えている。

DS 4 Eテンス 225 リヴォリ(欧州仕様)
DS 4 Eテンス 225 リヴォリ(欧州仕様)

今回試乗したDS 4は、ガソリン・マイルド・ハイブリッド(HV)のピュアテック130と、Eテンス225 PHEVの2種類。英国ではPHEVの方が人気は高いらしく、そちらの方を重点的に運転させてもらった。

DS 4のインテリアは細部まで良く作り込まれている。ダッシュボードの化粧パネルには立体的な細工が施され、スイッチ類も同様の彫刻が入った金属製。エアコンの送風口は、目立たないように工夫されている。

ダッシュボード中央には大きめのタッチモニター。その下には、編集可能なショートカットキーが表示されるタッチモニターがある。ステアリングホイールの向こう、メーターパネルもモニター式だ。

ヘッドアップ・ディスプレイも備わり、筆者が体験したもののなかで最も鮮明な図像が投影されていた。インテリアから受ける印象は、1クラス上のラグジュアリーといったところだ。

英国価格はトップ・トリムグレードのラ・プルミエールでEテンス 225を選んでも、4万3695ポンド(664万円)から。競合と比較すると、お手頃感がある。下位グレードのバスティーユなら、2万5350ポンド(385万円)からオーナーになれる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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