フォード・シエラRS500 1980年代のレース仕様を再現 英国でコンティニュエーションモデル製作

公開 : 2021.11.01 06:05

フォードが欧州で販売し、数々のレースにも参戦したシエラが当時の仕様を忠実に再現して製作されます。

BTCCを席巻したスポーツモデル

フォード・シエラRS500が、1980年代のブリティッシュ・ツーリングカー選手権(BTCC)を制覇したときの仕様で再製作されることになった。

この仕様はBTCCで4度のチャンピオンに輝いたアンディ・ロウズが乗っていたもので、英国のCNCモータースポーツAWS社がコンティニュエーションモデルとして3台を製作する。

フォード・シエラRS500のコンティニュエーションモデル
フォード・シエラRS500のコンティニュエーションモデル

3台のシエラRS500は、フォード・シエラのオリジナルのボディシェルを使用し、BTCCのグループA規定に沿った当時の設計をベースに製作される。最初の1台は、1980年代から使われずに保管されていたシェルを使って、来年製作される予定だ。完成後はヒストリックレースのイベントに参加する資格が与えられる。

583psのコスワースYBエンジンの新バージョンを搭載し、5速のゲトラグ製トランスミッションが組み合わされる予定。価格は18万5000ポンド(約2880万円)からとなっており、スペアパーツやカスタムリバリーなど様々なオプションが用意されている。

ロウズは、BTCCで60回のレースウィナーと4回のチャンピオンを獲得したことで知られているが、エンジニアとしても高い評価を受けていた。1981年にアンディ・ロウズ・エンジニアリング社を設立し、1983年から1985年まで、毎年異なるマシンを投入してBTCCタイトルを3連覇した。1985年には、シエラ・コスワースをクラスAを席巻するマシンに育て上げるという重要な役割を果たし、同シーズンの12レース中9レースで勝利した。

CNCモータースポーツAWSは、レストアを専門とする会社であり、ロウズの元社員であるアラン・ストラカンによって設立された。近年では、ヒストリック仕様のローバーSD1、シエラRS500、メルクールXR4TIなどを手がけている。

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