加速性能ランキング トップ10 実世界で計測されたハイパフォーマンスカーの実力とは

公開 : 2022.01.15 06:05

2. フェラーリSF90ストラダーレ・アセット・フィオラノ

48-113km/h加速:1.8秒|0-402m:9.9秒(236.2km/h)|テスト実施日:2021年11月3日

フェラーリの驚異的なプラグイン・ハイブリッド・スーパーカー、SF90ストラダーレは、2021年に英AUTOCAR編集部のベンチマークとなるサーキットで過去最速のラップタイムを記録し、ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツのほとんどのタイムを上回った。すべて、というわけではないのだが。

シフトタイミングか、フェラーリのトルクの出し方のクセか、ヴェイロンの48-113km/h加速タイムにコンマ1秒の差でわずかに届かなかったのである。しかし、0-402mをはじめとする測定可能なほぼすべての数値で上回っているのだ。

2. フェラーリ SF90ストラダーレ・アセット・フィオラノ
2. フェラーリ SF90ストラダーレ・アセット・フィオラノ

3. ポルシェ918スパイダー

48-113km/h加速:1.9秒|0-402m:10.2秒(233.2km/h)|テスト実施日:2014年10月22日

ポルシェ918スパイダーは、2010年代前半に登場したハイブリッド・ハイパーカーの「聖なる三位一体」の1つである。電気モーターとレース由来のV8エンジンの組み合わせにより、48-113km/h加速を2秒未満で到達することができた。

テスターは次のように記録している。

3. ポルシェ918スパイダー
3. ポルシェ918スパイダー

「918のインギア性能は他の追随を許さない。驚くべきはその速さだけでなく、電気モーターによる瞬時のトルクによってもたらされる柔軟性だ。32-64km/h(20-40mph)、48-80km/h(30-50mph)の加速を2速で行う場合、必要とするのは1.0秒。一方のマクラーレンP1は、同じ加速で1.3秒と1.1秒をそれぞれ必要とする」

4. マクラーレン・セナ

48-113km/h加速:1.9秒|0-402m:10.4秒(238.5km/h)|テスト実施日:2018年10月10日

マイラのハンドリング・サーキットで、マクラーレン・セナほど速く走れる市販車はない。

セナは、名前以上に「究極(ultimate)」のモデルである。800psのパワーと800kgの最大ダウンフォースは、今も昔も変わらず魅力的であり、そのドライビング・エクスペリエンスは背筋が凍るほど刺激的で、サーキット環境においては親しみやすいものだった。

4. マクラーレン・セナ
4. マクラーレン・セナ

「セナの加速は、運転席に座っていても野蛮としか感じられない。変速の応答時間、オールラウンドな柔軟性、高回転の自由度、スロットル・キャリブレーションのリニアリティにおいて、セナのV8にこれ以上望むものは何もない」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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