V8搭載はほぼ確実? 新型ランドローバー・ディフェンダー130 ロングボディの試作車発見

公開 : 2022.04.07 06:05

ディフェンダーのロングボディ仕様「130」のプロトタイプを発見。V8エンジンの搭載がほぼ確実視されます。

強気の4本出しマフラー パワフルな旗艦SUV

ランドローバーは、ディフェンダーのロングボディ仕様「130」の準備を進めている。今回、アグレッシブな4本出しマフラーを装着したプロトタイプが欧州で目撃され、V8エンジンの搭載がほぼ確定となった。

新型ランドローバー・ディフェンダー130は、年内の公式発表が予想されているが、これまでにも何度かテスト走行が目撃されている。特許申請用画像ではデザインを確認することもできるが、V8が採用される明らかな兆候を見せたのは今回が初めてとなる。

ランドローバー・ディフェンダー130のプロトタイプ
ランドローバー・ディフェンダー130のプロトタイプ    AUTOCAR

昨年発売されたディフェンダーV8(90と110に導入)と同様に、JLRのスペシャルビークル部門がシャシーのオーバーホールとパワーアップを行うものと思われる。しかし、両車と同じスーパーチャージャー付き5.0L V8エンジン「AJ」か、それとも新型レンジローバーと同じBMW製ツインターボ4.4Lのどちらが使われるのかは未定である。

前者なら最高出力525ps、0-100km/h加速タイム約5.5秒、最高速度約230km/h、後者であれば最高出力530psとわずかにパワーアップし、レンジローバーに匹敵する性能を持つ可能性がある。

このロングボディ仕様は、ディフェンダーにとって3番目のボディタイプとなる。欧州ではアウディQ7やBMW X7、米国ではキャデラックエスカレードジープグランドワゴニアなどに対抗する高級志向のフラッグシップモデルと位置づけられるだろう。

発売日はまだ確定していないが、2019年にリークされた社内プレゼンテーションでは、8人乗りSUVとして2022年に登場することが確認されている。

ピックアップトラックの登場も期待

130はディフェンダーシリーズの「プレミアム・エクスプローラー」、エントリーモデルの90は「イメージアイコン」、110は「ディフェンダーの決定版」と位置づけられるという。そのため、価格も高く設定され、最上級のグレードのみが用意されるようだ。

初代ディフェンダー130は110よりもホイールベースが延長されていたが、新型はリアオーバーハングが目に見えて大きくなり、全長は5.1mと、110よりも342mm、ライバルのメルセデス・ベンツGクラスよりも227mm長くなっている。

ランドローバー・ディフェンダー130のプロトタイプ
ランドローバー・ディフェンダー130のプロトタイプ    AUTOCAR

以前目撃されたプロトタイプは、マイルド・ハイブリッドの3.0L直6ガソリンエンジンを搭載していた。このエンジンは、ディスカバリーで最高出力360psを発生し、0-100km/h加速6.5秒を達成している。

130とは別で、フォード・レンジャーや三菱L200に対抗するピックアップトラックのバリエーションも登場が期待されている。

ランドローバーのビークルプログラム・エグゼクティブ・ディレクターであるニック・コリンズは、ディフェンダーについて「構造上の制限はない」と語り、ピックアップトラックを導入することでディフェンダーを「ファミリー」として確立するという意図を示した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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