日産パルサー、詳細なスタジオ写真を公開

公開 : 2014.07.11 22:50  更新 : 2017.06.01 02:12

日産パルサーは、大きいボリュームであるヨーロッパのハッチバック市場へ同社が再び参入するための大きな一歩である。日産はここ最近、クロスオーバー市場で大きな成功を収めているのは事実だ。

「キャシュガイは大きな支持を受けた。」とパルサーのプロダクト・マネージャーであるアンドリュー・リンバートはコメントしてる。「しかし、われわれにとって、ひとつのバスケットですべての卵を食べるのは理想的なことではない。モデル・バリエーションを増やすことによって、より多くのユーザーのニーズに対応することができ、結果的にボリュームを増やすことができるのだ。そうすることによって、他のブランドからわれわれのブランドにユーザーが移行して入れると考える。」と語った。

キャシュカイ、ジューク、Xトレールは共通したデザイン言語が使われている。そして、この5ドア・パルサーにも多くの共通点を見ることができる

「デザインに共通性がないということは罪であると考えていた。現在、われわれは以前よりも強固な、ファミリーを感じさせるルックスを得た。また、ヘッドランプ・デザイン、ホイール、グロス・ブラックで処理されたエクステリア・トリムなどは、エントリー・モデルであっても、上級グレードと同じような印象を受けるようにもしている。しかし、ジュークとは異なり、かならずしも個性的なルックスである必要はないとも考えている。」とリンバート。

そのキャビンは5人とはいわないまでも4人には充分なサイズが確保され、その仕上げも良い。標準で使用される素材も高級なものだ。その作りにはファッションセンスが感じられる。

リア・シートに快適な空間を見つけ出す仕事もそう難しいことではない。更に、そのシートの後ろには大きなサイズのブート・スペースが保たれる。

「より大きなDセグメントのモデルよりも大きいスペースが確保されている。また、ドアの開放スペースも広く、Isofixポイントにも非常に速くアクセスすることが可能だ。」とリンバートはコメントしている。事実、トランス・スペースはフォルクスワーゲン・ゴルフのりも5ℓほど大きい385ℓが確保されている。

トリムは4つ。下からヴィシア、アセンタ、Nテック、そしてテクナという順番。エントリー・レベルのヴィシアであっても、エアコン、ブルートゥース接続、5インチ・インフォテーメント・スクリーン、クルーズ・コントロール、アイドリング・ストップが標準だ。また、360°アラウンドビュー・モニターも装備される。

日産は、パルサーの開発に際し、プジョー308、フォルクスワーゲン・ゴルフ、フォード・フォーカス、ルノーメガーヌ、そしてキア・シードをベンチマークした。あらゆる面でライバルを上回るような改善を施したというが、特に、ゴルフよりも静かな室内が確保できたという。

エンジンは1.2ℓの4気筒ガソリン・ターボと、1.5ℓ4気筒ディーゼルがラウンジ時には選択できる。すべてFWDで、ギアボックスは6速マニュアルが標準。1.2ℓガソリンにはCVTがオプションとして用意される。このCVTは、7つのプレプログラミングされたスポーツ・モードを特徴とする。

残念ながらわれわれはこの新しいパルサーを今年後半までドライブすることはできないが、リンバートはわれわれにそのパフォーマンスについてヒントをくれた。

「キャシュカイやジュークに似た味付けを与えたつもりだ。スポーティさはプライオリティとして高くはないが、それでもコーナーではフラット・ファッションなクルマだ。」とコメントした。テスト車両は、英国の道でも、ヨーロッパの道でも、その乗り心地について高い評価を受けているという。

このパルサーには、2015年には1.6ℓガソリン・ターボ・モデルもラインナップに加えられる予定だ。また、NISMOバージョンも追加されるかもしれない。リンバートも「確約はできないが、その可能性を除外することはない。」としている。

新しいパルサーは9月の末から販売が行われ、価格は£15,995(270万円)殻となる予定だ。

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