メルセデスAMG EQS 詳細データテスト 楽に飛ばせて快適 低速域は洗練性が不足 質感は不満も

公開 : 2022.06.26 18:25  更新 : 2022.07.11 08:28

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

EQSのMBUXインフォテインメントシステムは、Apple CarPlayとAndroid Autoとのペアリングがスマートに、ワイヤレスでできる。センターに18.0インチ、助手席側に12.0インチ、そしてデジタルメーターパネルの有機LEDディスプレイは、どれもすばらしく鮮明で、テスト中に遅れを見せることはほとんどなかった。

しかしながら、センターアームレストのすぐ前にショートカットの列が並んでいるにも関わらず、実体スイッチがないことを恨めしく思うだろう。とくに音量調整はしづらく、ダイヤルがあればよかったと思わされる。また、AMGモデルには標準装備のハイパースクリーンが、ちょっとばかり煩わしい。とりわけ、夜になるとそうだ。よくよく考えて選んだほうがいい。

ハイパースクリーンは目玉装備だが、運転中に煩わしく感じることもあるので、オーダー前に確認したほうがいい。走行可能距離の計算はかなり正確だった。
ハイパースクリーンは目玉装備だが、運転中に煩わしく感じることもあるので、オーダー前に確認したほうがいい。走行可能距離の計算はかなり正確だった。    LUC LACEY

それ以外の機能面は、非常にすばらしい。ナビゲーションシステムは自動で充電ポイントを表示し、充電速度や空き状況も教えてくれる。さらに、地形や速度を計算に入れて、必要ならば立ち寄りを促してくれる。付け加えるならば、航続距離の試算はほかにないほど正確だった。

燈火類

唯一不満なのは、アダプティブ機能のハイビーム切り替えが取り立てて直感的ではなかったこと。それを除けば、非常によくできているのだが。

ステアリングとペダル

ステアリングホイールとシートのポジションにズレはなく、ペダルは足元の快適さを得るため右へオフセットしている。ドライビングポジションのアジャスト範囲は広く、駆動用バッテリーの搭載位置を考えれば驚くほど低く下げることもできる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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