シトロエン、電動化は低価格モデルの「脅威」 クルマが買えなくなる? EV価格高騰に懸念示す

公開 : 2022.07.01 18:25

シトロエンはEVの価格を抑えるため、コスト削減を目指しているとのこと。同社の欧州部門責任者は、電動化が安価なクルマの存在を脅かしていると警鐘を鳴らしました。

電動化で価格が上がり、クルマが買えなくなる

シトロエンは、EV(電気自動車)の価格高騰に懸念を示している。原材料の高騰が世界中の自動車生産に影響を及ぼす中、電動化は手頃な価格帯のモデルの存在を脅かしていると、同社の欧州部門責任者であるアルノー・リボー氏は述べた。

リボー氏は、欧州向けの新型EV「e-C4 X」の発表会で、シトロエンがEVのコスト削減を目指していると語った。

シトロエンが最近欧州で発表した新型EV「e-C4 X」
シトロエンが最近欧州で発表した新型EV「e-C4 X」    シトロエン

「わたし達が今取り組んでいるのは、原材料費の上昇と電動化のコスト上昇を補うために、(クルマの)コストを下げることです」

「電動化で価格が上がり、クルマを買えなくなるというのは大きな脅威です。これはシトロエンに限ったものではありません。そのため、ますます意識して取り組んでいます」

新型e-C4 Xの価格はまだ明らかにされていないが、ベースとなったシトロエンe-C4と同等の価格(日本仕様は290万円から)になると予想されている。シトロエンは、新型e-C4 Xの主な魅力はその手頃な価格であるとしている。

同社の製品責任者であるピエール・モンフェリーニ氏は、「当社は市場においてバッテリーサイズを競うのではなく、最も手頃でお客様に身近なバッテリーを追求しているのです」と語っている。

技術的な観点からはコストが低く、顧客の観点からは長く使える、持続可能な設計を目指したいという。

「サステイナビリティ(持続可能性)は当社の未来、自動車産業の未来であり、C4 Xはそこに向けたものです」とリボー氏。

「当社のお客様は、持続可能なモビリティ・ソリューションを求めているのです。そのため、C4-Xは欧州14か国でEV(e-C4 X)としてのみ販売されることになりました」

シトロエンは、EV仕様のe-C4 Xと、ガソリンまたはディーゼル仕様のC4 Xを市場ごとに分けて販売する。英国や北欧などではEVを、その他の欧州諸国や中東などではエンジン車を導入する計画だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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