【実際に購入レポート】EV普及は遅々として 日産リーフ3台乗り継ぎ11年 オーナーから見た「EV普及」に必要なコト

公開 : 2022.07.19 06:45  更新 : 2022.07.22 07:24

全国の宿に200Vコンセントを

宿の充電設備としては、EV充電用の200Vコンセントを設置するのが良いと思います。

形状はいろいろあり、小さな旅館でも容易に設置できます。

箱根の宿「HACONE NICA」での200Vコンセントによる充電
箱根の宿「HACONE NICA」での200Vコンセントによる充電    小林薫

充電用ケーブルについてはユーザーが持参して使用します。

これだと、コンセント増設の電気工事だけで済み、ほぼ電気代だけの料金での運用も可能です。

課金は、定額か申告制にすれば問題ないのではないでしょうか。

リーズナブルな料金での申告制なら、皆多めに支払っていくと思います。

充電カードやスマホアプリによって課金するシステムの導入も見受けられます。

通常、充電用ケーブルは用意されており利便性は良いです。

国の補助金や、宿に初期費用の負担がない場合もあり、設置台数は増えてきています。

しかし、料金設定が驚くような金額になっている場合が少なくありません。

管理会社の設置費用や運用費がそれなりに必要となり、充電料金はおのずと高くなるのでしょう。

このようなシステムで、ユーザーの支払負担が多くなると、合理的でなくなります。

結果、あまり使われなくなり、EV普及に寄与しないことになってしまいます。

近年オープンしたホテルや旅館には、すでにEV充電用の200Vコンセントがあります。

昨年行った箱根の宿の中に、「佳ら久」と「HACONE NICA」があります。

ここには、宿泊者用の充電用コンセントがあり、しっかりと夜間充電することができました。

どちらも200V充電用ケーブルは、リーフに常備しているものを使用しています。

また、ルグラン旧軽井沢やラビスタ富士河口湖などは、前々から充電用コンセントがあります。

これらは、屋内の駐車場の壁にあり、何度か宿泊時に利用しています。

宿への200Vコンセントの設置は、国や自治体などの政策ですぐに実行できます。

そうなれば、宿泊したホテルや旅館などで夜間充電が可能となります。

これが、全国くまなく実現されたらEVの利便性は飛躍的に良くなります。

費用対効果も高く、最も効果的なEV普及への道標となるのではないでしょうか。

日産リーフを3台乗り継ぐ 小林薫氏が寄稿 長期レポートの前後関係

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