ジープが、みなとみらいに新拠点オープン ポンタス社長が新モデルを予告

公開 : 2022.08.01 19:15

横浜市からニュースです。ジープの最新拠点が「ジープみなとみらい」がオープン。みなとみらい駅から500mという立地です。

横浜地区の空白を埋める重要拠点

輸入車の中で急成長を遂げているのがジープだ。

あらたに横浜の人気スポットであるみなとみらいエリアに、「ジープみなとみらい」が7月30日にグランドオープンした。

ジープみなとみらいを運営するシリウス株式会社 荒井 賢社長。ジープ・ディーラー開業までの経緯を説明した。
ジープみなとみらいを運営するシリウス株式会社 荒井 賢社長。ジープ・ディーラー開業までの経緯を説明した。    上野和秀

乗用車ベースのSUVが主流の中にあって、ジープは本格オフロードカーを出自とするだけに、本物だけが備え持つ実力が幅広い層に認められてセールスを伸ばしている。

ジープの人気ぶりを示すと2021年の登録台数は1万4271台に達し、フルラインナップを展開する自動車メーカーを相手に、年間ランキング7位という快挙を成し遂げている。

ちなみに10年前となる2011年の登録台数は3154台に過ぎず、ランキングは10位。2017年には登録台数が1万台を超え、2021年は2011年に比べ4.5倍となる人気ブランドに成長した。

横浜地区の現状・立地について

横浜市内では、三ツ沢にあったクライスラー・ジープ横浜の終了後、周辺部の正規販売店はジープ横浜港北とジープ横浜港南の2拠点だけで、中心部が空白になっていた。

今回オープンした「ジープみなとみらい」は中心部への復帰となり、横浜で輸入プレミアム・ブランドのディーラーが並ぶ人気のみなとみらいエリアが選ばれた。

横浜というマーケットの重要性を説明するステランティス・ジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長 兼 CEO。
横浜というマーケットの重要性を説明するステランティス・ジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長 兼 CEO。    上野和秀

クルマなら首都高速のみなとみらい出口から約550m、電車の場合はみなとみらい線みなとみらい駅から500mのところにあり、アクセスしやすさがポイント。

ショールームは複合施設の1階に設けられ、道路面より数段上がった位置にある。ジープの新CIであるブラックとウッドパネルによるクールなデザインが特徴だ。

ショールーム内は、外観同様プレミアムなブラックを基調としたブラックタイルの展示・商談ブースエリアと、ウッドタイルのラウンジエリアで構成される。

このほかキッズ専用スペースや、ブランド・マーチャンダイジング&アクセサリーパーツ・コーナーが設けられ、家族全員で訪れても楽しめる構成とされている。

グラチェロ2列シート車も、新型車も

ジープみなとみらいはステランティス・ジャパン発足後にオープンした4拠点目となり、日本で86番目のジープ販売拠点となる。

またジープみなとみらいはステランティス・ジャパン発足後初の新規参入会社で、輸入車ディーラーを数多く展開するグラーツ・グループのシリウス株式会社により運営される。

ジープみなとみらいは、みなとみらい大通りから数段上がった位置、横浜野村ビルの1階に設けられた。
ジープみなとみらいは、みなとみらい大通りから数段上がった位置、横浜野村ビルの1階に設けられた。    上野和秀

オープニングに駆け付けたステランティス・ジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長 兼 CEOは、「横浜は重要な市場です。ジープ店が横浜中心部にない時期がありましたが、戻ってきました。荒井社長とチームすべての皆様に、お祝い申し上げます」

「ジープは今年の後半に導入する新型グランドチェロキー2列シート車は、最初にPHEVを発売する予定です。また本年中には未発表の新型モデルがデビューする予定です」と祝辞を述べた。

ジープみなとみらいを運営するシリウス株式会社の荒井社長は、「ステランティス・ジャパンが発足して第1号のディーラー契約ができ、大変光栄に思っています」と語る。

「2014年にジープの門を叩きましたが、その時はご縁がなく8年越しでようやく念願だった横浜にジープのディーラーを開くことができました」

「ジープ・ディーラーの中心になれる会社にしてゆきたいと思っています。本牧に600坪のジープ専用サービス工場を建設中で、年内のオープンを予定しています」

シープが新たに拠点をオープンしたことにより、みなとみらいエリアには輸入プレミアム・ブランドが勢ぞろいし、クルマ好きにとっては見逃せないスポットになると期待される。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

関連テーマ

おすすめ記事