メルセデス・ベンツの2ドア車はこれ一本! 次期CLEクラス、プロトタイプ発見 新たなクーペモデル

公開 : 2022.08.19 18:45

メルセデス・ベンツが2023年に発表予定の新型「CLE」クラスのプロトタイプが目撃されました。Cクラス、Eクラス、Sクラスの2ドアモデルを集約したもので、クーペとカブリオレが設定されます。

メルセデスの新たな2ドアモデル

メルセデス・ベンツは、2023年に予定されている新型2ドアモデル「CLE」クラスの発表に向けて、開発を進めている。今回、そのプロトタイプが欧州で目撃された。

新型CLEクラスにはクーペとカブリオレが設定され、「C236」と「A236」というコードネームで呼ばれている。6代目となる次期Eクラスより少し早く発売される見込みで、Cクラス、Eクラス、Sクラスのクーペ/カブリオレの後継として開発された新たなモデルラインである。

次期メルセデス・ベンツCLEクーペのプロトタイプ
次期メルセデス・ベンツCLEクーペのプロトタイプ    AUTOCAR

この6モデルを2モデルにまとめるという動きは、ICE車の研究開発費を節約し、EVの「EQ」シリーズ拡大のために行われているものだ。計画の第一段階は、2020年にSクラス・クーペおよびカブリオレの生産を終了したときに始まったと言っていいだろう。以降、新型Cクラスでも4ドアと5ドアのみをデビューさせている。

CLEのベースとなったのは、第2世代のMRAプラットフォームを採用したこの新型Cクラスだ。サイズ的には、全長4686mmのCクラス・カブリオレと全長4826mmのEクラス・カブリオレの中間に位置し、アウディA5BMW 4シリーズの2ドアモデルに相当する。

CクラスとEクラスの中間的な立ち位置

今回目撃されたのはCLEクーペのプロトタイプで、カモフラージュを身にまとって公道とドイツのサーキットでテスト走行を行っていた。リアエンドには、現行のEクラス・クーペよりも細く丸みを帯びたLEDブレーキランプが採用されており、新しいデザイン言語の導入を匂わせている。

関係者がAUTOCARに語ったところによると、Eクラス・クーペと同様にピラーレスルーフのデザインになっているという。

次期メルセデス・ベンツCLEクーペのプロトタイプ
次期メルセデス・ベンツCLEクーペのプロトタイプ    AUTOCAR

CLEカブリオレについては、Cクラス、Eクラス、Sクラスのカブリオレと同様に、多重構造のファブリックフードが採用されている。樹脂製のトノカバーでキャビン後部に収納できるようだ。

インテリアでは、デジタルメーターパネルや最大11.9インチの縦型インフォテインメント・タッチスクリーンなど、最新のCクラスのレイアウトを流用するとのこと。また、エアベントの形状など細部は新型Eクラスと共通化し、高級感を演出すると言われている。

パワートレインは、Cクラスと同様、縦置きの4気筒エンジンを搭載した標準モデルとAMGモデルのみの設定となる。メルセデスの方針に従い、MTの設定はなく、全モデルに9速ATが搭載される。

駆動方式は後輪駆動で、パフォーマンス重視のモデルには四輪駆動システム「4マチック」が搭載される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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