三菱ラリーアート復活 オフロードでラリーカーの原石に試乗 三菱AWDに期待せずにはいられない!

公開 : 2022.10.10 11:45  更新 : 2022.11.01 08:49

三菱AWDの真骨頂 見た目以上にタフ

トライトンの同乗試乗の後はアウトランダーPHEVとデリカD:5をドライブした。

コースはトライトンが駆け上がった急こう配ではないにせよ、この日の富士ケ嶺は雨が降り続いていてぬかるんでいるので簡単ではなさそうだ。

三菱デリカD:5。悪路でもその走りには安心・安定感があった。
三菱デリカD:5。悪路でもその走りには安心・安定感があった。    森山俊一

アウトランダーPHEVはでこぼこのオフロードをゆっくりと走っている間、エンジンは停止したまま、前後のモーターで走っている。

エンジンよりもスロットルに対するツキがリニアなので断然コントロールが楽。

片輪が浮いてしまうようなシチュエーションでもスリップを感じさせず、滑らかに走破できた。

さきほど増岡さんが言っていた「お客さんがどこへでも安心してアシを伸ばせるクルマ。それが理想的だと思うんです」という言葉が、まさに当てはまると感じた。

一方デリカD:5は、いかつい顔は新鮮だが、クルマ全体としては決して新しいという印象はない。

だがそのワンボックス的なボディ形状からは想像もできないほどのスタビリティの高さで、オフロードコースを進んでいく。

エンジンは2.2L直4ディーゼルターボなのでアウトランダーPHEVのツインモーターほどにリニアな感じはしないが、8速ATや電子制御のAWDシステムと相まって、ぬかるんだ急こう配でもタイヤが空転しなかった!

普段づかいではなかなか経験できないようなタフなコンディションだが、タイヤに頼っていないAWD技術はさすが三菱だと感心させられた。

ラリーアート復活を含めた、新たな三菱のアクションに期待せずにはいられない。

記事に関わった人々

  • 吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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