電動化でゴルフやポロはどうなる? フォルクスワーゲンの車名に「変化」の兆し

公開 : 2022.10.27 20:05

フォルクスワーゲンは今後、電動SUVモデルに「ID X」という命名法を採用する可能性があります。さらに同社のトップは、ゴルフやポロといった親しみある名称をこれからどのように扱うか、検討している段階だといいます。

ネーミング整理 往年の名車は?

フォルクスワーゲンは、欧州で販売するEVハッチバック、ID.3のSUV仕様の開発を進めている。車名は「ID.3 X(仮称)」となる可能性がある。

同社CEOのトーマス・シェーファーは、「ID.3をベースにしたコンパクトSUVを追加開発し、この急成長中のセグメントに参入できるよう懸命に取り組んでいる」ことを明らかにした。

フォルクスワーゲンは今後、電動SUVモデルに「ID X」という命名法を採用する可能性がある。
フォルクスワーゲンは今後、電動SUVモデルに「ID X」という命名法を採用する可能性がある。

彼はAUTOCARに対し、現行のID.3とは大きく異なる外観になるだろうと語っている。2026年までに登場する見通しだ。

フォルクスワーゲンの電動SUVは今後、「ID X」シリーズと命名される可能性がある。目的は、世界中の市場で「わかりやすさ」を助けるためだ。シェーファーCEOは、SUVモデルに「X」の名を使用することについて、次のようにコメントしている。

「SUVモデルの車名がXになるというのは、1つの選択肢であり、あり得ないことではありませんが、100%決まったわけではありません。ラインナップ全体で一貫性を持たせる必要があるのですが、現時点では規模はまだかなり大きく、あちこちで重複しているので、整理しなければなりません。しかし、ナンバリングとXは意味があるように思えます」

また、ゴルフやポロといった親しみのある名称を、今後、内燃機関モデルが段階的に廃止されていく中で、どのように使っていくかを思案中であるという。

「ゴルフの名前には特に大きな価値があります。しかし同時に、IDブランドも勢いをつけており、(ユーザーからの)認知度も高い。ですから、まったく違う名前に変えても意味がないんです」

「わたし達は、今後10年間でこの名称をどのように発展させていくかを、今まさに考えているところです」

現在、フォルクスワーゲンの電動SUVは、欧州市場のID.4とID.5、中国市場のID.6の計3車種が販売されている。新型のID.3 Xは、新しい命名法を採用する最初の1台となるかもしれない。

ラインナップの「簡素化」を示唆

欧州向けのID.4およびID.5は、ID.3とMEBプラットフォームを共有しているが、車格は一回り大きい。開発中のID.3 X(仮称)はこれよりコンパクトで、ラインナップ最小の電動SUVとなるだろう。

フォルクスワーゲンはまた、「小型車とスポーティなクロスオーバー」と呼ばれる2車種のコンパクトEVを開発している。現在のポロやTクロスと同じく、ブランドのエントリーモデルとなる見込み。

フォルクスワーゲンはID.3(写真)をベースとしたコンパクト電動SUVを開発中。
フォルクスワーゲンはID.3(写真)をベースとしたコンパクト電動SUVを開発中。

2026年までに合計10種類の新型EV(現行モデルのフェイスリフトを含む)を発売する計画で、シェーファーCEOは次のように述べている。

「目標価格2万5000ユーロ(約360万円)以下のエントリーモデルから、ID.Buzzや新しいフラッグシップモデルのIDエアロまで、あらゆるセグメントで製品を展開をすることになります」

また、現在EVのベースとなっているフォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームは、「航続距離や性能、便利な機能の面で、大きな進歩を続けている」という。

さらにシェーファーCEOは、フォルクスワーゲンは製品ラインナップに関して「古い習慣を捨て」、将来的にはコアモデルに集中し、「今後10年間でモデルレンジとパッケージを顕著に簡素化する」としている。

その結果、一部のICEモデルが廃止され、仕様の選択肢も大幅に少なくなることは避けられないだろう。今後は、「より少なく、より正しく」をモットーに取り組んでいくという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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