チーム三菱ラリーアート総合首位キープ アジアクロスカントリーラリー・SS3&4 トライトン好調

公開 : 2022.11.25 21:35  更新 : 2022.11.25 21:38

チーム三菱ラリーアートは、アジアクロスカントリーラリーにトライトンで参戦。レグ3のSS4を終え、総合首位をキープしています。

総合首位をキープ

三菱が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、2022年11月21日に開幕したアジアクロスカントリーラリー(AXCR)の2022年大会に「トライトン」(T1仕様=改造クロスカントリー車両)で参戦している。

同チームは大会初日となる21日、タイ北東部ブリラムでスペシャルステージ(SS)を走行した後にセレモニアルスタートをおこない、22日からはタイ国内の本格的なステージに臨み、26日にカンボジア北西部のシェムリアップのゴールを目指す。

トライトンで参戦するチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターは総合首位をキープ。
トライトンで参戦するチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターは総合首位をキープ。    三菱

アジアクロスカントリーラリーは、タイでの本格的なステージを終え大会は残り2日となった。

レグ2のSS3はブリラム市街から南下し、カンボジア国境近くのバーンクルアットからスタート。前日のSS2で区間1位となったチーム三菱ラリーアートのトライトン105号車のチャヤポン・ヨーターは1番手、118号車のリファット・サンガーは8番手でのスタートとなった。

SS3のゴールはSS2と同じノンボンで100km/hを超える高速域のフラットダートを主体としながら、グラベル、ターマックを交えた総合距離は157.45km。

前日は快調な走りによってSSの2区間トップで総合1位となったチャヤポンは、排気量の大きな車両に有利な高速の直線区間でライバル車とのパワー差を感じながらも、持ち前の丁寧なライン取りで終始安定した走りをみせ、SS3の公式タイム1時間49分04秒にて区間7位でゴール。総合順位でも引き続きトップをキープ。

前日に右リアタイヤのパンクから大きなダメージを受けた118号車は、メカニックの懸命な作業により修復完了し、ドライバーのリファットはこの先のステージ展開を見据えてダメージを避けるために慎重な走りに集中。チェックポイント通過時には4台を抜き、堅調に駒を進めて公式タイム1時間47分59秒をマークし、区間4位でゴール。

レグ3のSS4はタイ北東部、ブリラム空港の東側に位置するクームアンをスタートし、延々と広がるゴム・プランテーションにあるフラットダートがメインコース。SS3の上位から順にスタートした。

SS4はハイスピードのフラットダートを主体に、マッド、グラベル、ターマックと変化に富み、前日夜の大雨によってダートの表面は所々ぬかるんでいて水深が50cmを超えるような大きな水たまりが隠れる約70kmのコースを2周する設定。

刻々と変わる路面コンディションへの柔軟な対応力がドライバー、クルマ双方に求められるステージとなった。

SS3でも安定した走りで総合首位の座を維持する105号車のチャヤポンは、大きな水たまりを避けて車にダメージを与えないよう冷静かつ的確な判断を見せ、SS4の公式タイム2時間00分17秒で区間6位となり、総合順位は引き続き首位の座を維持した。

追随する総合2位の102号車トヨタハイラックスRevoとは7分46秒差、総合3位の116号車トヨタ・フォーチュナーとは9分54秒差としてリードを守った。

総合順位を着実に上げてきている118号車のリファットは、引き続き車両へのダメージを避けるために慎重な走りに集中しながらも、勝負どころでは持ち前の攻めの姿勢を見せ、SS4では公式タイム1時間59分43秒をマークし、区間5位でゴール。

総合では1つ順位を上げて4位となり、前を走る総合3位の116号車との差は3分49秒に詰めた。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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