マーク・レビンソン50周年 記念モデル「ML-50」発売 ハイエンド・オーディオの目指す「再現性」

公開 : 2022.12.06 07:00

マーク・レビンソンのブランド50周年を記念してフラッグシップ・パワーアンプの特別に仕立てた「ML-50」が日本でも発売されます。

マーク・レビンソンが50周年

1972年、スタジオ音源を忠実に再現するステレオコンポーネントの開発を目指したプロのミュージシャンにより設立された、マーク・レビンソン。クルマ好きにとっては、レクサスとのパートナーシップでご存じの方も多いだろう。

ハイエンド・オーディオという言葉はマークレビンソンに対する評価から生まれた、という説もある米国を代表するこのブランドの50周年を記念した100ペア限定のモノラル・パワーアンプ「ML-50」の説明・試聴イベントが、ハイワットセントリック銀座東京のナミキスイートで開催された。

マーク・レビンソン50周年を限定してモノラル・パワーアンプ「ML-50」が発売される。
マーク・レビンソン50周年を限定してモノラル・パワーアンプ「ML-50」が発売される。    近藤浩之

イベントの主役は「ML-50」

ハーマン・ラグジュアリー・オーディオVice President&General ManagerのDAVID TOVISSI氏とSenior Director Strategy&PlanningのJIM GARRET氏を招いたこのイベントの会場に用意されていたのは、同社のプリアンプNo 523とCDプレイヤーNo 519、スピーカーはJBL9900、そして2台のML-50。

下世話な話で申し訳ないが、トータルで4桁のプライスのセットとなっていた。

50周記念モデルのML-50は、フラッグシップ・パワーアンプとなるNo 536がベース。
50周記念モデルのML-50は、フラッグシップ・パワーアンプとなるNo 536がベース。    近藤浩之

今回の主役となる50周記念モデルのML-50は、同社のフラッグシップ・パワーアンプとなるNo 536をベースに、伝統のピュア・パス回路設計を踏襲し、電源部とオーディオ回路を大幅に強化。

専門サイトではないので詳細は省くが、簡単にいうと、さらにノイズの少ないピュアな音源再生を目指したモデルとなっている。

デザイン的には同社の過去の銘記といわれるモノラル・パワーアンプを振り返り、例えばプロントパネルハンドルは80~90年代のNo 20/No 20.5から、ガラス製のプロントパネルと赤いバックライト付きのロゴデザインのコンセプトはNo 53からと、各部にそのディティールが踏襲されている。

さらにLED照明で照らされた50の文字と回路の細部までを見ることのできるガラストップのデザインが与えられるなど、記念モデルにふさわしい仕様となっている。

ちなみに価格は605万円/ペアとなり、限定100ペアの中には日本に割り当ての分も用意されているという。

目指すのは「忠実な再現性」

さて、ジャズボーカルからクラッシック、70年代のロックなどが再生された試聴の感想だが、これは専門ではないので多くは控えさせていただくが、少ない語彙で言い表すと極めてナチュラルといった感想。

スタッフによると、音源に対して忠実な再生を目指しているため、録音環境が悪い音源ではそのあらまでが聴こえてしまうこともあるのだという。

レクサスとの開発期間を含めたパートナーシップも25周年を迎えている。
レクサスとの開発期間を含めたパートナーシップも25周年を迎えている。    近藤浩之

音源に対してエフェクトを加えて高音質にするのではなく、あくまで忠実な再現性を目指すハイエンド・オーディオのブランドならでは、といったところなのだろう。

この試聴会場には、同社が販売しているワイヤレスヘッドホンNo 5909にレクサスのロゴが入れられた、今秋発表のレクサス・コレクションとのコラボレーションモデルも展示されていた(14万9600円)。

こちらはレクサスの販売店で購入が可能となっているので、機会があれば試聴してみるのもいいかもしれない。

ちなみにレクサスとの開発期間を含めたパートナーシップも25周年を迎えている、マーク・レビンソン。

レクサスに搭載される同社のラグジュアリー・オーディオシステムに関しては、本国の技術スタッフに加え日本国内のスタッフも大きな役割を果たしているのだそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    近藤浩之

    Hiroyuki Kondo

    某自動車雑誌を経てフリーに。2013年に(株)スカイピクチャー設立(とはいっても1人で活動)。仕事は写真/動画の撮影編集、たまに作文。対象はクルマを始め、建築/フード/人物など幅広いが、要は何でも屋の便利屋。苦手なことは、自分のプロフィールを自分で書くこと(要はこの文章)

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