フォルクスワーゲン・ゴルフGTE

公開 : 2014.09.05 23:50  更新 : 2017.05.29 18:58

■どんなクルマ?

この2年間、フォルクスワーゲンはガソリン・エンジンのゴルフに加えて天然ガスを使用するエンジンや電気のみで動くモデルを次々と投入してきた。それに続くように発表されたのが、プラグ-イン方式のガソリン-電気ハイブリッド版。今回はこちらのモデルをテストする。

GTEというモデル名が充てがわれたこのクルマは、英国では今年の11月からオーダーが開始。単なるエコカーではなく、ホットなGTIとディーゼルのGTDのちょうど間に位置するスポーティさも兼ね備えている、とフォルクスワーゲンは謳う。

先進技術を取り入れた姉妹車のアウディA3 e-トロンとドライブラインを共用。パワーは1.4ℓ4気筒の直噴ガソリン・エンジンと、バッテリーから供給される。

専用に調整しなおされたDQ400という製品コードで知られるデュアル・シフト(ダブル・クラッチ)ギアボックスが前輪にパワーを伝達。E-モード、GTEモード、バッテリー・ホールド、バッテリー・チャージ、ハイブリッドの5つのモードが選択可能だ。

選択するモードにもよるが、高速走行時にアクセル・ペダルから足を離せばクラッチが外れて惰性走行を行う、いわゆるコースティング機能や、回生機能が用意され、燃費向上に貢献する。

電気モーターはエネルギーを8.7kWhのリチウムイオン・バッテリーから引き出す。ちなみにバッテリーは元々ガソリン・タンクがあったリアシート下に収まる。またガソリン・タンクは50ℓから40ℓへと縮小され、わずかにトランクの床を嵩上げした下に収まっている。

これにより272ℓあったトランク容量は108ℓまで小さくなっている。ガソリン・タンクは標準のゴルフよりもやや後方に位置するが、80km/h程度で後ろから追突されても安全は確保されているのとフォルクスワーゲンは言う。

気になる複合サイクル燃費は66.6km/ℓ、平均のCO2排出量は35g/kmというのが公表値。これならば手放しに経済性を褒めても良いレベルだと言えるだろう。実際の燃費については後に譲る。

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