ボルボV40 D4 SE Nav

公開 : 2014.09.12 23:20  更新 : 2017.05.29 19:08

■どんなクルマ?

今年の上半期にS60とV60に投入されたドライブ-Eパワートレインが、満を持して1つ小さなサイズのV40にも採用されることになった。経済性が優れるD4から、ホットなモデルまでの全てに組み合わされる運びとなったのだ。

D4のエンジンは2.0ℓの4気筒ディーゼル。最高出力は190psを発生し、CO2排出量は99g/km、0-100km/hタイムは7.4秒、複合サイクル燃費は26.2km/ℓというのがこのエンジンの諸元。BMW 116dと並ぶ経済性を確保しながらも、フォルクスワーゲン・ゴルフGTDよりやや速いということになる。

テスト車両には6速のマニュアル・ギアボックスが選択されていたが、オプションで新設計のボルボ製8速ギアトロニックも選択可能。こちらを選んだとしても109g/kmと23.8km/ℓという良好な数値を示す。

■どんな感じ?

ディーゼルと言えども、大部分はガソリン・エンジンのV40と変わりはない。

乗り心地はと言うと極稀に突き上げを感じ、操舵はよくある味付けではあるけれど、全体的には楽しいの一言。実用性と柔軟性を含めて完成度は高い。

2012年にモデルチェンジ前のV40 D4をテストした際には5点中3.5点をつけたのだが、このモデルはそこから更に実力を伸ばしてきた。特に高速巡航での力はもちろんのこと、ディーゼルとしての幅広い回転域における洗練は大きく変わった点のひとつだ。

3つのペダルはフォルクスワーゲン・グループのクルマに比べて踏みごたえを感じるが、不快に感じることは全くない。驚くほどキャビンは静かで、追い越し加速にも不満はない。

40.8kg-mの最大トルクを1750rpmから発生するおかげで、高速道路などの合流時にも苦労することはなく、安全性を優先させるシャシーが敏捷性を妨げているといった印象も皆無だ。

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