新進気鋭の中国車ブランド 新型ミドルサイズSUV、2024年欧州発売へ 熱効率44.2%

公開 : 2023.03.09 06:05

中国自動車大手ジーリー傘下のブランド、Lynk & Coは新型のミドルサイズSUV「08」を一部公開しました。年内に中国市場で発売され、2024年には欧州など海外市場でも販売していく予定です。

高効率のハイブリッドシステム搭載

中国の自動車ブランドであるLynk & Coは、3月30日の公式発表に先立ち、新型SUV「08」の画像を初公開した。

新型08はジーリー傘下のLynk & Coにとって7番目の市販モデルで、2023年後半に中国で発売される予定だ。また、2024年からは欧州を含む一部の海外市場でも販売されることになっている。

Lynk & Coは個性的なデザインを特徴とするブランドで、欧州市場にも展開している。
Lynk & Coは個性的なデザインを特徴とするブランドで、欧州市場にも展開している。    Lynk & Co

次世代のボルボXC60(未発表)の兄弟車とされる5人乗りSUVで、全体としては従来型のアップライトなボディススタイルとなっているが、先進的なデザインの数々を備えている。LEDヘッドライト、ドア前方のコントラストブラックのトリムパネル、サイドに回り込むLEDテールライトなどが特徴的だ。

プラットフォームには親会社ジーリーの「CMA 2.0」を使用する。パワートレインは、Lynk & Coのハイブリッドシステム「E-Motive」が採用されている。ターボチャージャー付き1.5L 3気筒ガソリンエンジンと3速DHT(ハイブリッド専用トランスミッション)、電気モーター、バッテリーと組み合わせる。

E-Motiveシステムには、2つのバリエーションが計画されている。1つはEM-Fと呼ばれるパラレルハイブリッドで、発電用エンジンで小型バッテリーに充電し、電気モーターで車輪を駆動するものである。もう1つはEM-Pと呼ばれるプラグインハイブリッドで、バッテリーを最大50kWで充電できるという。

搭載されるガソリンエンジン「ノールトール(NordThor)」は、最大44.2%の熱効率を実現し、Lynk & Coの既存のハイブリッドに比べて最大15%の燃費改善につながるとされている。

また、中国市場向けのモデルには、ジーリーと中国のスマートフォン企業Meizuとの提携により開発された新しい車載用OSが搭載される予定だ。

新型08の詳細については、今月末の発表会で明らかにされる予定である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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