トヨタ・ノアG &トヨタ・ヴォクシーハイブリッドV

公開 : 2014.01.26 17:57  更新 : 2021.01.28 17:23

クルマの家電化……などといわれて久しいが、“家電グルマ”の最前線といえば、これである。5ナンバーワンボックス。ほぼ完全な日本専用車。ターゲットは小中学生の子供のいる日本の核家族。トヨタ/日産/ホンダの日本ビッグスリーが、真正面から対峙して一歩もゆずらない超寡占マーケット。購買者の大半がかならず3つの販売店をまわって、各車の機能と価格と燃費を客観的かつ冷静に吟味する。モデルチェンジやマイナーチェンジをキッカケに、3車の販売台数順位はけっこう頻繁に入れ替わる。ここではスカした個性やハズシ技などまるで通用しない。引いたら負け……の激烈な戦場である。

トヨタのノア/ヴォクシー(以下ノアヴォク)は、2007年初夏以来のほぼ7年ぶりのフルチェンジである。宿敵のセレナ/ステップワゴンは09年秋にほぼ同時に刷新されたので、これまではノアヴォクだけが“ちょっと旧世代”状態で4年以上戦ってきたことになる。従来のノアヴォクはライバル比で、少しだけ全長が短いのが、よくも悪くも特徴だった。よって、ノアヴォクの3列目の足もとがライバルより少しせまいが、かわりに取り回しは良好だったわけだ。

新型ノアヴォクは予想どおり、基本ボディ全長を5ナンバーいっぱいの4695mmまで伸ばした。これによって、もとからよく似ていた3台のプロポーションは、さらにウリふたつ……ならぬ“ウリみっつ”となった。よほど酔狂なマニアでなければ、前後エンドの意匠やバッジなしで見分けるのは至難の業だ。

7年ぶりの刷新、しかも国内では屈指の大量販売商品だけに、新型ノアヴォクのハードウェアはとことん新しい。2世代ぶりに新しくなったプラットフォームは、前後に長い薄型燃料タンクを床下収納するレイアウト。ハリアーやRAV4、エスティマにアルファードなどの現行トヨタRVの同系列で、低床かつフラットフロアなのが特徴である。今回はボディ全高をほぼ変えなかったことで、ノアヴォクの室内高は一気にクラストップに。あと、伸ばされた全長の半分以上を3列目のレッグルームにあてて、3列目の広さも予定どおりクラストップを奪取。ヒップポイント高も先代と同じだから、低床化の結果として、すべての座席でより健康的でアップライトな着座姿勢となったのも美点。とくに運転席と3列目の改善は明らかだ。

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