LEVC TX 詳細データテスト 最新ロンドンタクシー 乗り心地は極上 発電用エンジンは洗練不足

公開 : 2023.09.02 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

LEVCによれば、アップグレードされた2023年モデルのレンジエクステンダー版TXは、ディーゼルの先代モデルに対して、走らせるためのコストが週150ポンド(約2.8万円)節約できるという。それでも、購入価格は安くない。生産台数が少ない、オールアルミシャシーとなれば、それも無理からぬことだが。

価格は、最廉価のイコン仕様で5万9773ポンド(約1112万円)。しかし、オーダーの95%が6万2719ポンド(約1167万円)のビスタだという。その一因は、全車とも7500ポンド(約140万円)のプラグインタクシー助成金対象車で、ビスタのコンフォートプラス仕様でも6万6859ポンド(約1244万円)で済むからだ。

プラグイン充電ができることで、レンジエクステンダーエンジンの作動頻度を減らすことができる。市街地中心のタクシーには適したソリューションではないだろうか。
プラグイン充電ができることで、レンジエクステンダーエンジンの作動頻度を減らすことができる。市街地中心のタクシーには適したソリューションではないだろうか。    JOHN BRADSHAW

標準保証は3年もしくは19万kmで、整備費は同価格帯の乗用車ほど高くない。ロンドン周辺の認定修理工場も多く、バンパー交換は1時間程度で完了する。もちろん、想定通りに運用するには、金銭以外の問題もある。運転手はいわゆるナレッジ試験に合格し、ロンドンの市街地と、2万5000ほどもあるストリートを理解しなくてはならない。

われわれのテストでは、発電用ガソリンエンジンの燃費は7.8km/L程度。バッテリーだけなら夏場の航続距離は100km程度だが、冬場はより短くなるだろう。36Lの燃料タンク容量を考えると、リアルな航続距離は415kmといったところだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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