運転の苦手な奥様が「モデューロX」を選ぶワケ 175台集合 熱いオーナー達と祝う10周年

公開 : 2023.10.03 22:45  更新 : 2023.10.03 22:50

モデューロXが優れているワケ

最初のモデューロXが登場してから10年。実効空力もかなり進化したという。

前述のように走り出して何気なく乗っても安定感が分かる。ハンドルを切った瞬間に、なんとなく良く曲がる。

日常使いのスピード域でその良さを体感できるモデューロXだから、同乗試乗の車両には子供連れで乗り込むことができる。みんなが納得して選べるのも、10年に渡り支持されてきたこのシリーズの魅力だろう。
日常使いのスピード域でその良さを体感できるモデューロXだから、同乗試乗の車両には子供連れで乗り込むことができる。みんなが納得して選べるのも、10年に渡り支持されてきたこのシリーズの魅力だろう。    宮澤佳久

だがそれはノーマルと比較すると、「なんとなく良くなっている」というもので、数値ではない。つまり、数字では表せないものだ。

車体に沿って空気をキレイに流すことで、4つのタイヤをしっかり設置させ、サスペンションが持つ本来のポテンシャルを使い切る。

ダウンフォースとかCd値とかではなく、コーナーを安心して曲がれる、それはつまり4つのタイヤをいかにして使うか。実効空力を含めたモデューロXの開発は、それを突き詰めている。

ちなみに、タイヤは基本的に純正装着のものを使用することを前提にモデューロXでは開発している。それはタイヤのしなり方がボディ剛性に合っているからで、また“与えられたものでいかに性能を導き出すか”も考えられているからだという。

今後、ホンダ車もEV化が進み、いずれはEVのモデューロXも登場してくることだろう。だが、空力はEVの時代になっても変わることはない。モデューロXの実効空力は、これからも開発が進められて進化していくことは間違いなさそうだ。

会場はイベント盛りだくさん!

会場には、歴代7モデルをはじめ、フィットe:HEVモデューロXをベースにした実効空力エアロパーツ・コアバリュー車(研究開発車両)、両足の不自由な人でも運転可能なモデューロXテックマチック搭載車などを展示。

また、実効空力をはじめサスペンションやホイールなどの開発担当者にオーナーたちが直接話を聞くことができたり、実効空力デバイス装着車の体験試乗、モデューロXに同乗してコース内をめぐる「群サイTAXI」、そして愛車で「聖地」群サイをパレードランするなど、さまざまなコンテンツが用意された。

大津氏、土屋氏も会場を隅々まで周り、イベントを盛り上げた。愛車にサインを書いてもらうオーナーが多いこと! 右下は、トークショーで「安すぎるよ!」とツッコミが入ったシビック・タイプR用のテールゲートスポイラーの開発モデル。
大津氏、土屋氏も会場を隅々まで周り、イベントを盛り上げた。愛車にサインを書いてもらうオーナーが多いこと! 右下は、トークショーで「安すぎるよ!」とツッコミが入ったシビック・タイプR用のテールゲートスポイラーの開発モデル。    宮澤佳久

一部のコンテンツは抽選で当選したオーナーのみ参加できるものだったので、選ばれたオーナーにとって10周年の思い出深いイベントになったことだろう。

さらにサプライズとして、ホンダ純正アクセサリー アンバサダーでレーシングドライバーの大津弘樹氏が運転する「群サイTAXI」に一組のオーナーが同乗することができた(写真)。貴重な体験に、幸運なオーナーの家族は満面の笑みで喜んでいた。

会場ではオーナー同士の交流や、土屋圭市氏と記念写真を撮ったり愛車にサインしてもらったり、好天に恵まれた「聖地」群サイに集まったオーナーと愛車は、至福の1日を過ごして、またの再開を楽しみに帰路についていった。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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