ソフトウエアが次なる主戦場 BMW i5 eドライブ40へ試乗 エンジンかモーターを選べる新5シリーズ(1)

公開 : 2023.10.22 19:05

ソフトウエアは高級車の次なる主戦場

ハイウェイ・アシスタントは、まだエリアは限られるものの、登録されたマップのルートであれば、ハンズフリー走行に対応するという。ドライバーは、サイドミラーへ目線を送ることで、車線変更を5シリーズへ指示できるらしい。

2024年には、オーナーがスマートフォン経由で、12.9インチのインフォテインメント用モニターを操作できるようにもなるそうだ。ご希望なら、オンラインでテレビ番組も視聴できる。

BMW i5 eドライブ40(欧州仕様)
BMW i5 eドライブ40(欧州仕様)

そして最後に、BMWの5シリーズらしい、メタルとオイル的な部分へ言及してくれた。しかし、2・3枚のスライドで終わってしまった。

この日、ウェバーが主張したかったことは、現在のBMWはテクノロジー企業であり、世界規模の自動車メーカーを事業基盤にしているに過ぎない、ということだったのかもしれない。20世紀に生まれたクルマ好きにとっては、理解し難い事実に思えてしまう。

しかし、21世紀を生き抜く上で、必要なアプローチであることは間違いないだろう。ソフトウエアは、プレミアム・ブランドにとって次なる主戦場になっている。

最新モデルには高速の通信機能が実装され、大量のデータが処理されている。コネクティビティは、大切な能力だ。

スポーツカー・ブランドのポルシェですら、ソフトウエアの重要性を認めている。2023年にエグゼクティブ・サルーンを発表するなら、BMWと似たようなプレゼンテーションになるのかもしれない。

この続きは、BMW i5 eドライブ40へ試乗 エンジンかモーターを選べる新5シリーズ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

BMW i5 eドライブ40へ試乗 エンジンかモーターを選べる新5シリーズの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事