まさにニスモの「レーシングDNA」、新旧マシンが集合 日産は創業90年に

公開 : 2023.12.06 19:45

週末に行われた「ニスモ・フェスティバル」に、フォーミュラEや、往年のマシンが登場。NISMOファンやオーテックオーナーの1年を締めくくります。

3月のフォーミュラEに向けて

去る12月3日に富士スピードウェイを会場として第24回目となる「NISMO Festival at Fuji Speedway 2023」が開催された。

今回のテーマは電動化技術やCNF(カーボンニュートラルフューエル)を活用した「サステナブルなモータースポーツへの挑戦」で、来年3月に日本初開催となるFIAフォーミュラE世界選手権の東京大会を前に日産の電動化技術の象徴である日産フォーミュラEマシンが迫力あるデモ走行を披露。

いよいよフォーミュラEの東京大会へ。ニスモ・フェスティバルではデモ走行も行われ、開催への期待が高まる。
いよいよフォーミュラEの東京大会へ。ニスモ・フェスティバルではデモ走行も行われ、開催への期待が高まる。    高桑秀典

日産リーフNISMO RCや、CNFを使うスーパーGT参戦車両の「Z GT500」も展示やデモ走行を行った。

NISMOは1936年から始まった日産による自動車競技の歴史を受け継ぎ、さまざまなカテゴリーにおける日産車のモータースポーツ活動を担ってきた。もちろん、それは現在進行形で、レースやチューニング用パーツの企画開発を通じ、熱心な日産ファンに“RACING DNA”によるワクワク感や感動を届けている。

モータースポーツファン感謝イベントの先駆けとして1997年から開催されている「NISMO Festival」もモータースポーツならではのワクワク感や日産/NISMOの“RACING DNA”を体感できる内容となっており、フォーミュラEマシンなどのデモ走行のみならず、今年も新旧レーシングカーの走行、車両展示、トークショー、同乗走行、サーキットサファリ、キッズ向けコンテンツ、オンラインコンテンツ、出展各社PR/物販ブースなどを用意。

コロナ禍では実施できなかったドライバーやチームとの交流の機会が再び設けられたこともあり、NISMOブランドの魅力を体感するために朝早くから富士スピードウェイに駆けつけた熱き日産ファンたちは例年以上に楽しむことができた。

特別企画 歴代スカイラインを辿れ

また、今回はNISMOの“RACING DNA”の熱さを再認識できる特別企画として、グループ5仕様のスカイラインや、グループA仕様のR32型スカイラインGT-Rといった、いまなお国内外、世代を問うことなく根強い人気を誇る歴代スカイラインのモータースポーツヒストリーを振り返るイベントも実施された。

トミカ スカイライン ターボ スーパーシルエットをドライブした長谷見昌弘さんが「走行感覚が身体にしみついているこのクルマを1年に1回ドライブできるのは光栄なことです」と話していたが、その言葉からもNISMOの“RACING DNA”が後世に受け継がれていくことを窺い知れた。

今年のテーマはレーシングDNA。日本のモータースポーツを牽引したマシンがFSWを走り抜けた。
今年のテーマはレーシングDNA。日本のモータースポーツを牽引したマシンがFSWを走り抜けた。    高桑秀典

ウェルカムセレモニーおよびフィナーレで挨拶した日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)の片桐隆夫さんによると

「モータースポーツがNISMOブランドを支えています。今季の雪辱を果たすために、来シーズンのSUPER GTに向け、いまエンジニアが車両を開発しています。そして、来たる3月30日にフォーミュラEが日本初開催となり、日本車唯一のフォーミュラEマシンとして日産車が東京を走ります」

とのことで、今年1年NISMOを支えてくれた「ファンの皆さん、すべてのチームの皆さん、我々を支えてくれるすべての皆さまに感謝したい、NISMOブランドのこれからを楽しみにしてほしい」ともコメント。

片桐CEOのこの言葉により、NISMO Festivalは散会となった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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