ミシュラン最新スポーツタイヤ パイロット・スポーツ5の実力は

公開 : 2023.12.08 21:05

・すり減り、パンク修理も 劣化したタイヤを交換
・ミシュラン最新スポーツタイヤ 違いはどうか
・交換後の走りの変化をレポート

限界寸前のタイヤ 1世代分の進化を体感へ

このたび、編集部の社用車であるルノーメガーヌ ルノースポールのタイヤを「ミシュラン・パイロット・スポーツ5(以下、PS5)」に交換した。

交換前には、1世代前のミシュランのスポーツタイヤである「ミシュラン・パイロット・スポーツ4S(以下、PS4S)」を装着していた。

劣化が進んだ社用車のタイヤを「ミシュラン・パイロット・スポーツ5」に交換。
劣化が進んだ社用車のタイヤを「ミシュラン・パイロット・スポーツ5」に交換。    小川亮輔

PS4Sは、いまもミシュランの公式サイトに掲載されており、新品も販売されている現役モデルである。ただ、メガーヌに履かせていたものは、日々の酷使がたたり、溝がすり減り、スリップサインまであとわずか。何よりも左後輪の1本をパンク修理しており、万全の状態には程遠い。

そのため、最新世代のスポーツタイヤの実力を我々が体験する意味も込め、前後4本とも新品交換する運びとなった。

ニュータイヤに選ばれたPS5。メーカーは、「意のままのハンドリングを実現するハイグリップスポーツタイヤ」とうたう。

さらに、「『最後まで続く走る愉しみ』を目指して」とロングライフ性能も意識。「高いグリップ力がもたらすウェット&ドライ性能」「走りを愉しむ優れた操縦安定性」「より深い黒を全周にまとった フルリングプレミアムタッチ」もアピールする。

いざ交換 気になるニュータイヤの乗り味は

交換作業をお願いしたのは、江東区のシノハラタイヤさん。メガーヌをお店に持ち込むやいなや、2名のスタッフが作業にとりかかる。

作業はてきぱきと進められ、およそ45分でタイヤ4本の交換とバランス取りが完了。今回は、編集部のわがままでホイールの洗浄もお願いさせて頂いたので、この作業がなければ所要時間はもう少し短く済むだろう。

一目瞭然だが、写真向かって左が新品の「パイロット・スポーツ5」で、右が外した「パイロット・スポーツ4S」。
一目瞭然だが、写真向かって左が新品の「パイロット・スポーツ5」で、右が外した「パイロット・スポーツ4S」。    小川亮輔

タイヤ交換を終え、お支払いを済ませてメガーヌに乗り込み、公道に出た途端に違いに気づく。ロードノイズが抑えられ、とても静か。交換前のPS4Sが2019年製で劣化が進んでいたとはいえ、PS5では、まるで1クラス上のサルーンに乗り換えたように静粛性が高められていた。

しばらく走ってみると、PS5のしなやかさが、さらに我々を驚かせた。たとえば、橋の前後の目地段差を乗り越えるとき。ドライバーには路面の状況を感じさせつつ、入力の角を丸めて伝えてくれるので、不快に感じさせない。

この最新スペックのスポーツタイヤが、編集部の日々の取材活動を強力にバックアップしてくれることは間違いないだろう。今後は、未体験のウェットコンディションや、マイレージを重ねての変化もお届けしていきたい。

記事に関わった人々

  • 撮影

    小川亮輔

    Ryosuke Ogawa

    1986年生まれ。幼少期から父親の影響でクルマに惹かれている。独身時の愛車はシボレー・コルベットC5 V8 5.7Lのミレニアムイエロー。現在はレンジローバーV8 5.0L(3rd最終型)に家族を乗せている。2022年、SNSを通してAUTOCAR編集部の上野太朗氏に発掘される。その2日後、自動車メディア初仕事となった。instagram:@ryskryskrysk
  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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