特別企画

2014.11.26

ニュルFF最速マシンで富士に挑む!

ミッションはグリーンヘル最速の奪還

7分54秒36のために作られたマシーン

ニュルブルクリンク北コースの量販FF車最速記録を打ち立てたメガーヌ ルノー・スポール トロフィーR。その実車が富士の麓にやって来た。秋深まる富士スピードウェイでレーシングカー直系のスポーツモデルはどんな走りをみせたのか。

text:Hiromune Sano (佐野弘宗) photo:Keisuke Maeda (前田恵介)

 

今年6月、メガーヌ ルノー・スポール(以下、R.S.)が、あのニュルブルクリンク北コースで、7分54秒36……という市販FF車における最高タイムを叩きだした。ちなみに、従来の記録ホルダーはセアト・レオン・クプラ280で、レオンはそれ以前のメガーヌ R.S.の記録を更新したR.S.宿敵の1台である。そんなセアトから最速FF車の称号を奪い返したメガーヌR.S.は、限定販売モデルの“トロフィーR”である。プロモーションのために、R.S.テストドライバーのロラン・ウルゴン氏とともに来日したトロフィーRは、そのニュル最速タイムを記録した個体そのもの(!)だという。

「ニュルで8分を切る」という野心的な目標を掲げ(て、その任務を見事に完遂し)たトロフィーRは、アクラポヴィッチ社製のチタンマフラーなどでノーマルの265psから273psにチューンされたエンジンのほか、19インチのミシュラン・パイロットスポーツカップ2タイヤ、オーリンズ製のアジャスタブルフロントダンパー、フロント・コンポジットスプリング、そして後席の取り外しなどで大幅軽量化……といったメニューで強化された限定販売モデルだ。そんなメガーヌ R.S.トロフィーRは、同じ273psエンジンを搭載する“トロフィー”および“トロフィーS”とともに、来年早春に日本国内でも同じく限定で販売されることが発表された。

今回来日したトロフィーRは鈴鹿サーキットと富士スピードウェイにおいて、ニュルタイムホルダーのウルゴン氏の手でタイムアタックを敢行。11月中旬の鈴鹿で2分28秒465(昨年春のノーマルR.S.によるタイムは2分33秒328)、富士では2分1秒257(同2分6秒429)というベストラップを記録した。ウルゴン氏は「約20kmのニュルブルクリンクで14秒ほどタイムを縮めたわけですから、5.8kmの鈴鹿と4.6kmの富士で5秒前後のタイムアップは、ほぼ想定どおり」とニヤリ。今回の鈴鹿と富士では与えられた走行時間も少なく、アタックできたラップはわずか数周、しかも限られた本数のタイヤをローテーションしながら……という中で、きっちりとタイムをまとめるあたり、あらためてトロフィーRの戦闘力の高さとウルゴン氏の確かなウデに感心する。

メガーヌ ルノー・スポールを詳しく知りたい