特別企画

2016.12.01

ホンダNSX ーー AUTOCAR編集部が選ぶ2016年の50台

長年空席になっていた日本メーカーのスーパースポーツクラスに、ホンダが乗り出してきたという意味で、2016年は特別な年となった。その主役を務めるのはFRスポーツモデルでもなく、コンベンショナルなミドシップカーでもなく、時代を切り拓くテクノロジーの塊である。

ホンダNSXのパワートレインを図解するのは、決してハードルの高いことではない。ミドシップされたV6エンジン(507ps、56.1kg-m)、その後ろに1基のリアモーター(48ps、15.1kg-m)と9速DCT、リチウムイオン・バッテリーセルはシートとエンジンの間に搭載した。左右前輪の間には2基のフロントモーター(1基あたり37ps、7.4kg-m)も装備される。コンポーネントの構成図は複雑なように見えるが実はシンプルで、速いクルマは作りが美しいという言葉を裏付けている。

しかしその走りを想像するのは難しい。インテリジェント・パワーユニットは3つのモーターをコントロールし、リアとフロントの4輪に駆動力を伝える。旋回中のアクセル・オンでは左右の前輪それぞれにトルクを供給するだけでなく、アクセル・オフ時にはマイナストルクを左右独立で制御し、減速時のトルクベクタリングを実現するのだ。

エレクトリック・テクノロジーを部分採用したスーパースポーツが、すでに複数モデル存在しているのはご承知の通りである。しかし、それらは独立して機能するものばかりで、NSXのようにフロントとリアのバランスを統合的に制御するシステムにはなっていない。新型NSXの真髄とは、ひと言でいえば新次元のバランス制御にあるとわれわれは考えている。

AUTOCAR編集部が2016年の50台に選んだワケ

現代の技術で実現しうるコンポーネントを、これだけの完成度で統合制御するマシンが、2016年のこの瞬間に存在している。それも300km/hオーバー(AUTOCARロードテスト計測値より)という甘えのきかない世界の話だ。スーパースポーツの対決企画に日本車が登場しないのは、オリンピックやワールドカップに自国出場枠がないようなものである。大きな挑戦に踏み切ったホンダというメーカーを、なによりもわれわれは評価したい。
 

 

▶ 海外初試乗 / ホンダNSX
▶ 徹底解説 / ホンダNSX

ホンダNSX

●価格:23,700,000円 ●燃費:12.4km/ℓ ●ボディ・サイズ:4490×1940×1215mm ●車両重量:1780kg ●エンジン:V型6気筒3492cc ●エンジン最高出力:507ps/6500-7500rpm ●エンジン最大トルク:56.1kg-m/2000-6000rpm ●前モーター最高出力(1基当たり):37ps/4000rpm  ●前モーター最大トルク(1基当たり): 7.4kg-m/0-2000rpm ●後モーター最高出力:48ps/3000rpm ●後モーター最大トルク15.1kg-m/500-2000rpm  ●システム最高出力:581ps ●システム最大トルク:65.9kg-m ●ギアボックス:9速DCT ●タイヤ:245/35ZR19 + 305/30ZR20

ホンダ http://www.honda.co.jp/

 

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