特別企画

2017.04.06

メガーヌR.S. 273ファイナルエディション 国内最速試乗

現行メガーヌR.S.がラインナップから離脱すると決まった時、その功績についてAUTOCARのデスクで長い討論になった。日本版は「メガーヌR.S. 273ファイナルエディション」を、イギリス版は「メガーヌR.S.トロフィー」を題材に、日英の編集部が比類なきホットハッチを掘り下げる。

メガーヌR.S. 273ファイナルエディション試乗(AUTOCAR日本版)

text:Hiromune Sano(佐野弘宗) photo:Hidenori Hanamura(花村英典) [PR企画]

ファイナルエディション サイドデカールが表すもの

3代目メガーヌベースのルノー・スポール(以下メガーヌ3 R.S.)の最終モデルは2009年の欧州発表(日本上陸は翌10年末)以来、“世界でもっともエンスーなFFスポーツ” として君臨してきた。その「ファイナルエディション」のファイナルたる部分は、ボディサイドのデカールやシリアルナンバープレートである。逆にいうと、クルマそのものは昨年10月に発売された最終標準モデルといえる「メガーヌR.S. 273」となんら変わりない。

誤解してほしくないが、最後のメガーヌ3 R.S.が「273」そのもの……という事実はけっして悪いことではない。それどころか、この273こそが約7年間にわたるメガーヌ3 R.S.の正常な最終進化形なのだから、これはこれで最後として相応しい姿である。

メガーヌ3 R.S. 273ってどんなモデル? トロフィーとの違い

“世界最速” をうたうような体育会系スポーツモデルは毎年のように進化するのがお約束であり、それはメガーヌ3 R.S.も例外ではない。ただ、メガーヌ3 R.S.でピンポイント的な戦闘力や速さの追求役を担当したのは “ニュルアタック・レプリカ” ともいえる限定の「トロフィー」シリーズだった。

よって、メガーヌ3 R.S.本体=標準モデルの進化は、モデルライフを通して、とても地道、かつ小規模なものだった。ハッキリと指摘できる進化と性能向上の足跡としては、13年1月のスタート&ストップ機能の追加や14年6月メガーヌ3のフェイスリフトに合わせたデザイン変更をのぞけば、2度にわたるエンジン性能向上に尽きる。

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