「彩速ナビ」最新型は、ココまで違う ハイレゾ? ドラレコ? 全て教えます

2017.07.05

彩速ナビ + 最新「ハイレゾ」対応スピーカーを評価

デモカーの解説をして下さったのは、JVCケンウッド国内マーケティング部のスペシャリスト、村上正洋さん(写真奥)。

MDV-Z904W + KFC-XS1703試聴

今回試聴したのは、同社の2ウェイスピーカー「KFC-XS1703」をフロントに装着し、これを「MDV-Z904W」の内蔵パワーアンプで駆動するシンプルなシステムだ。サブウーファーもリアスピーカーもない最小限の構成だけに、たとえば腹に響くような重低音や分厚いサラウンド感を楽しむことはできないが、フロント2ウェイらしいキリッと引き締まったサウンドでフォーマットによる音の素性の違いを容赦なく露わにしていく。

トゥイーターは、電気損失が限りなくゼロに近いコンデンサーでダイレクトに駆動。

「静けさと、しなやかさと、立体感と」

最初に、イベントなどでお客さんに実際に聴いてもらっているというデモ曲をいくつか聴かせてもらったが、なかでも「彩速ナビ」のオーディオセクションの開発のために青山のビクタースタジオでオリジナル収録されたという、音楽グループ「ジルデコイ・アソシエーション」によるデモ曲の生々しさが印象的だった。収録現場の気配や緊張までもが手に取るようにわかり、それでいて歌声には人肌の温もりがある。この静けさとしなやかさ、そして立体感はハイレゾならではだ。

音場の調整機能としては、聴取位置から各スピーカーまでの距離を基準に音の到達時間を揃えて定位感を整える「リスニングポジション調整」(デジタルタイムアライメント)と、波面合成技術を使って仮想の音源を前方に出現させる「フロントフォーカス調整」という原理の異なる2方式を選択できるのがユニークだ(併用は不可)。ひとりでじっくり聴くなら前者、乗員全員で良い音を楽しみたいなら後者か。

 

サウンド設定機能も非常に充実。たとえばイコライザーは13バンドのグライコ(左)とマニアライクな「プロモードEQ」を選ぶことができる。

 

JVCとケンウッドの “一体感”

取材車はトゥイーターの基台をワンオフで製作するなど専門店による丁寧な取り付けがなされており、当然ながらAVナビ側のサウンド調整もしっかり行われているが、純正位置に収まるウーファーまわりは簡単なデッドニングを施した程度とのことで、一般的な使用条件とかけ離れたものではないだろう。だとすれば、その素の実力はかなりの水準にあると言える。ケンウッドと日本ビクター(JVC)はまもなく経営統合から10年目に入るが、生の音と再生音とを聴き比べながらAVナビの音をチューニングする、という恵まれた開発環境はどちらか片方では実現しなかったはず。両者それぞれの強みをひとつに束ねたシナジー効果は時を重ねるごとに高まっていると感じた。

 

人気記事