特別企画

2018.04.02

アバルト595/124スパイダー 今こそMTが新鮮に感じる理由

「古典」を学びたいと思った

いつものカフェでコーヒーをテイクアウトし、道端に佇むアバルト595をまじまじと眺めてみる。ベースとなっているフィアット500はコンパクトカーの代名詞だが、しかし同じプラットフォームを使用しているアバルト595の外観は、丸い車体をいくぶん角ばった雰囲気に見せる専用のバンパーや前後のフェンダー一杯に収められた16インチホイールのお陰で、大きくダイナミックな方向に変貌を遂げている。

黒基調でシックに纏められた室内も実用車というよりスポーツクーペの雰囲気をうまく表現している。エンジンスタートの瞬間に炸裂する排気音もボディサイズを超越した迫力を感じさせる。様々な箇所に少しずつ手を入れて全体の雰囲気をガラリと変え、走りのイメージと符合させる。それはアバルトが古くから得意としてきた構成手法である。

クルマ好きであれば5段というギア段数にちょっとした懐かしさを覚えるかもしれない。だがアバルト595で朝の神宮外苑を流してみると即座に、これこそ正しいパワートレインのマッチングだ! と実感できる。1速毎に膨れ上がるターボキックをつぶさに感じ、シフトのタイミングで完全に掌握することができるのだ。

特に多段化されたATのシームレスな仕事に慣れ切ってしまった体に対する刺激は相当なもの。マニュアルシフトの操作自体は古典的だが、しかしファナティックが永遠に追い求め続けているのも、シフト操作を源とするクルマとの密接な対話なのである。

往年のレースカーのそれをイメージさせるハトメのような模様がアクセントになったバケットシートもクルマとの対話を弾ませる。

チルトはあるがテレスコピック機能が付かないため腕が伸び気味になるイタリアンポジションもアバルト特有のクイックなハンドリング特性に合っている。コーナーへの進入でステアリングをじわっと切り込み、美しい前下がりのロールを作り出した後は、スロットルで容易に曲がり具合をコントロールできる。コーナーの曲率に合わせて事務的にステアリングを切るだけでは、アバルト595を手懐け滑らかに走らせることは叶わないのである。

より魅力的なオルタナティブも


4月7日より発売開始するアバルト595/595CツーリズモMTリミテッドは、アバルト595/595Cツーリズモにマニュアルトランスミッションを組み合わせ、専用アルミホイールとイエローキャリパーでエクステリア上の特別感を演出。

ツーリズモには通常装備されないKONI製フロントショックアブソーバーも装備。また人気のガーラホワイトを595Cに、日本では初導入(MakeYourScorpion除く)となるトロフェオ・グレーを595に外装色として用意される。

●アバルト595ツーリズモMTリミテッド 右ハンドル:345万円(税込み)
●アバルト595ツーリズモMTリミテッド 左ハンドル:345万円(税込み)
●アバルト595CツーリズモMTリミテッド 右ハンドル:376万円(税込み)

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