特別企画

2018.08.15

《シャシー開発部長編》 コンチネンタルGTの「レシピ」 ベントレー主要部門のリーダー語る、開発背景

3代目の開発 最大の違い

「前回のGTの開発では、既製品を最大限利用しなければなりませんでした」とシャープ。「今回はゼロから始めました。同じようなブランド力と異なった価値観を持つ企業と共同で臨機応変に設計開発したわけです。とても素晴らしい経験でしたね」

「大きな変更としては、エンジンをさらに130mmコックピット側に搭載できたことです。これにより重量バランスが大きく改善され、スタイリングのプロポーションも良くなりました」

「ホイールベースやトレッド幅、サスペンションのストロークやエアサスの詳細スペックもベントレー独自で決めることができたました。ホイールやタイヤの径を独自に決めたのも初めてです。ですから、新型GTでは22インチのホイールまで装着できます」

「さらに新型では駆動力配分を変えられる4輪駆動システムも開発しました。これにより必要不可欠な後輪駆動の挙動と旧型GTの持つ素晴らしい安定性とを同時に提供できるのです。つまり、このクルマの基本性能を正す機会を得て、それを最大限達成したのだと確信しています」

新型コンチネンタルGTのレシピは、MSBプラットフォームの優れた基本性能をもとにした4輪駆動のシャシーを構築することだ。優れた基本性能とは全体的な堅牢性、重要コンポーネントを取り付ける部分の驚くべき堅さ、低重心、理想的重量配分などのことである。このシャシーにアンチスピンデバイス、ドライバー補助デバイス、トラクション制御デバイスなどを取り付けるのだ。

エンジン特性や各種シャシーセッティングは、コンソールにあるロータリースイッチで制御できる。このスイッチは、
・アクセル感度
・エグゾーストノート
・ギア選択
・トルク配分
・トルクベクタリング
・スプリング係数
・ロール制御
などの複雑なパラメータを「コンフォート」「ベントレー」「ダイナミック」というモードにまとめ、シンプルに最大限の能力を提供するという大きな目的に合致したものだ。

この考え方に従って、シャープはここ数年のベントレー各車における「ベントレー」モードを重視している。

「本質的に、このモードは90人のメンバーの過去5年間にわたる経験のエッセンスなのです」と彼は言う。「彼らが最もクルマに合っていると考えるセッティングですよ」

ドライバー補助機能はほとんどが新型GTのために開発されたものだ。

一例を示そう。

 

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