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2018.08.17

《電気電子機器部長編》 コンチネンタルGTの「レシピ」 ベントレー主要部門のリーダー語る、開発背景

 
新型ベントレー・コンチネンタルGTの開発背景に迫る第5回の最終話。今回は電気電子機器部長を訪ね、あの「回るインフォテインメントディスプレイ」やヘッドライトへのこだわりを探る。

AUTOCAR JAPAN sponsored by ベントレー・モーターズ・ジャパン
text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)
photo:Luc Lacey(ルーク・レイシー)

もくじ

いかに軽くするか
可能な限り最高の品質で
番外編 ヘッドライト開発裏話

いかに軽くするか

新型ベントレー・コンチネンタルGTのすべてに搭載されているコンポーネントがある。200名からなるクルーの電気電子機器チームの技術力、熱意、実績を象徴するものであり、チームのボス、ダン・ホイッタカーがよく持ち歩いているものだ。

明らかにダッシュボードのコンポーネントだとわかる三角形のプリズムで、ヒンジがついているため可動するものだとわかる。ひとつの面には大きなディスプレイがついている。

しばらくして、それが新型コンチネンタルGTのダッシュボードにある回転ディスプレイだと気付く。クルマをスタートするときに堂々と現れ、様々な現代的機能へのアクセスを提供するものだが、ドライバーがシンプルさを好むなら隠しておくこともできる。

われわれはクルー本社ビルから少し道を下ったところにあるピムズ・レーン自動車ショールームでホイッタカーと面会し、電圧やLEDなどについて話し合ったのだが、彼は目の前のテーブルの上にていねいにこのお宝を置いた。

クルーにきて18年になる彼は「主として電気関連の」プロジェクトを成功させ、全社の電気・電子装備を統括する今のポジションにまで栄達した。ワイヤリング、ライト、電子機器など、みな手強い相手だ。

新型コンチネンタルGTは先代から大きく前進していると彼は言う。「電気的な視点から見ると、先代からキャリーオーバーしたものはありません」と彼。「考えてもみてください。ずいぶん前のクルマです。われわれはミュルザンヌ、ベンテイガで新規開発を行ってきましたが、このコンチネンタルGTでさらに前進しました」

「ワイヤリングハーネスを見るだけで、どのように変わったのかわかりますよ」と手首の半分ほどの太さのワイヤーの束を指さしながら彼は言う。「クルマの機能は大幅に増えましたが、ハーネスの束はそんなに太くなっていません」

他社と同じく、ベントレーもひとつのワイヤーに多くの異なった信号を通すマルチプレックスバスを使うようになったからだと彼はその理由を説明する。

「15年前は、ライトひとつ点灯させるにもバルブ、ワイヤーセット、リレー、スイッチが必要でした。今日同じことをやれば、腕の太さほどのワイヤーの束が必要になるでしょう」現状では、ベントレーのワイヤーの総重量はおよそ50kg。軽量化へのあくなき努力の結果である。

しかし、電子機器関係でもっとも注目すべき挑戦は回転ディスプレイだとホイッタカーは言う。なせだろう?

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