カローラ・スポーツ 「感じる爽快感」正体は? 比較で検証 トヨタ

2018.08.31

乗り心地/運転支援システムを検証

ACCとLTAのコンビネーション

試乗日は台風20号の影響で荒天の見本のような状況。部分冠水した高速道や落ち葉が敷き詰められたタイトなワインディング、だらだら渋滞まで加わって踏んだり蹴ったりだが、意外や緊張や不安はそれほどでもない。

ひとつはトヨタ・セーフティセンスのACCとLTAのお陰。とくにLTAが頑張ってくれた。水しぶきで白線が認識できなくなれば前走車追従モードに切り替わり、走行ラインの維持をぎりぎりまで頑張る。

もちろん、ステアリングをきっちりと保持していたのだが、LTAの自動補正操舵と二人三脚で困難な状況を安全に切り抜けた感じである。

ただし、運転支援機能はあくまでも支援である。安心の基本は走行性能、走行感覚といったほうが正しいかもしれないが、運転操作に対する反応や挙動が不安定では元も子もない。ここがいい按配なのである。

標準サス車とAVS車 違いは?

挙動にしても接地感にしても「過不足なく」が肝要。サスストロークのどこを使っても急激な変化もなければ無応答でもなくまとまっている。長いストロークを使いこなしているような印象だ。

これがドライバーに必要以上の緊張を与えず、厳しい状況も普段の運転の延長で済ませられる要因だ。ドライ路面でスポーツドライビングをすれば少々緩い印象を受けるが、その特性をこういった環境でも維持したのは驚かされる。

この特性は標準サス車もAVS車も大きく変わらない。標準サス車は路面の細かな凹凸の吸収に優れ、AVS車は揺れ返し少ない収まりのいい乗り心地を示すが、どこでも御しやすい操縦性や適度な接地感は共通している。

ただ、安心と快適の両立域がAVS車は一回り拡大する。AVSは減衰力制御を3モードで切り換えられるが、スポーツ制御となる「スポーツS+」を選択しても、それほど乗り心地は悪化しない。大負荷時には高減衰でストローク速度を抑えるものの、必要な時以外はほのかに硬めな程度である。

逆に「コンフォート」を選択しても高速やコーナリング時の安定性低下はなく、どのモードを選択しても電子制御のメリットが活かされている。

 

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