カローラ・スポーツ 「感じる爽快感」正体は? 比較で検証 トヨタ

2018.08.31

パワートレインと「繋がる」装備は

ハイブリッドとターボの違い

パワートレインはハイブリッドとターボの2種。どちらも1.5ℓを標準排気量とするコンパクト2BOX車では上級設定に相当する。全開加速性能ではハイブリッドがNA仕様2ℓ級、ターボが同1.8ℓ級相応であり、両車ともに高速道や山岳路も余裕をもってこなせる。ただし、ドライブフィールは異なる。

ハイブリッド車が採用するTHS IIはシリーズ式ハイブリッドの要素もあり、効率良く発電させるため比較的幅広い回転域を使用。負荷変動による回転数変化もやや大きめだが、ペダルコントロールの追従性や大負荷時の加速性能が車格感を高めている。

一方、ターボ車はダウンサイジング型らしく低回転域のトルクが太く、CVTとの組み合わせながら回転変化を抑えた制御。ステップ変速的な制御もあり、ハイブリッド車よりも加減速にダイレクト感がある。

また、ハイブリッド車には設定されないマニュアル変速モード(10速)が採用されているのも見所。パドルシフトでリズムを刻めば山岳路走行の楽しさも一入である。

2タイプのパワートレインは松竹梅的な見方ではなく、走りの好みで選び分ける設定と考えるべきだ。

DCM(データ通信モジュール)の現在

全車標準装着となる先進装備のひとつは前述したトヨタ・セーフティセンスだが、もうひとつ見逃せないのがDCM(データ通信モジュール)である。これが同時デビューしたクラウンとともに打ち出したコネクティッドカーの「繋がる」ための装備だ。

現在の機能はTコネクトの拡張版だが、Tコネクトを介してマイカーをLINEに友だち登録して、ナビの目的地検索や距離や所要時間などの確認など、スマホなどの個人的IT環境に組み込んで使えるのが特徴である。

以前のトヨタ車載ITの主力だったGブックと比較するとガラケーからスマホへの進化にも似たような印象を覚える。

そして何よりも重要な事はコネクティッドカーは始まったばかり。ITSにも関わり、顧客サービスともに次世代モータリゼーションの構築には不可欠。現状では先物買いの感も否定できないが、スマホが一気に発展、普及したことを考えれば後々「着いててよかった!」となるのは必至。

こういった次世代戦略の皮切りをカローラが担ったのも、看板車種たる所以だろう。

 

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